話題株ピックアップ【夕刊】(1):M&Aキャピ、タマホーム、バンクオブイ

注目
2023年1月18日 15時13分

■M&Aキャピ <6080>  5,070円  +520 円 (+11.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が急騰、一時14%超の上昇で5200円まで上値を伸ばしプライム市場の値上がり率トップとなった。独立系M&A会社だが、事業承継に関する案件は旺盛で今期以降の業績成長に期待が高まっている。市場では「マッコーリーキャピタル証券が同社株をアウトパフォームで新規カバレッジし目標株価を9000円に設定したことが一部で話題となった。株式需給面でも信用買い残が枯れた状態で上値が軽い」(準大手証券ストラテジスト)としている。このほか、同業のストライク<6196>もマッコーリーキャピタル証券の新規カバレッジを材料に急動意している。

■タマホーム <1419>  3,090円  +268 円 (+9.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

タマホーム<1419>は急伸。17日の取引終了後、記念配当と自社株買いの実施を発表しており、これを好感した買いが入った。従来予想の普通配当135円に記念配当35円を上乗せし、年170円(前期125円)とする。自社株買いについては取得上限が33万株(発行済み株数の1.13%)、または10億円で、期間は1月19日から2月28日まで。

■バンクオブイ <4393>  7,990円  +550 円 (+7.4%)  本日終値

バンク・オブ・イノベーション<4393>が堅調。17日、スマートフォン・パソコン向けゲーム「メメントモリ」のダウンロード数が200万人を突破したと公表した。あわせて新キャラクターの登場に伴い、記念キャンペーンの開催も発表しており、これらを手掛かり視した買いが入ったようだ。17日から31日までの間、新キャラクター「ケルベロス」の出現率がアップする「ピックアップガチャ」が登場するほか、さまざまなアイテムの獲得が可能な期間限定ミッションも開催するという。

■マネックスグループ <8698>  501円  +28 円 (+5.9%)  本日終値

マネックスグループ<8698>は反発した。17日取引時間終了後、子会社のマネックス証券が米国株信用取引サービスの提供を23日から開始すると発表。これを材料視した買いが集まったようだ。手数料は約定代金の0.33%(税込み)で、最高16.5ドル(同)とする。サービス開始当初はパソコン版の買い建てのみの提供となるが、スマートフォン版での取引を含め、今後サービスの拡充を行う予定。同社はシステム面での対応や調整を理由に、2022年内を予定していた米国株信用取引の提供開始時期を23年1月中に延期していた。

■FRONTEO <2158>  860円  +42 円 (+5.1%)  本日終値

FRONTEO<2158>が反発、800円台前半の底値圏もみ合いから離脱気配をみせている。同社は自然言語解析AIなどを活用したリーガルテック事業を主力に、AIソリューションを横軸展開して医療向け分野を開拓している。17日取引終了後、医学論文探索AIシステム「Amanogawa」と創薬支援AIシステム「Cascade Eye」が後発医薬品メーカーの日本ケミファ<4539>で導入されたことを発表、これを材料視する買いを引き寄せた。FRONTEOの株価は昨年12月下旬以来、上値抵抗ラインとなっていた5日移動平均線を絡めた攻防で、目先同移動平均線を上回ってきたことから底入れ反転への期待が募る。

■日経レバ <1570>  13,410円  +640 円 (+5.0%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急動意、600円以上の上昇で1万3400円台まで水準を切り上げた。注目された日銀の金融政策決定会合は前場取引終了後に金融政策の現状維持が発表され、これを受けて先物を絡め空売り筋の買い戻しが一気に加速し、日経平均が押し上げられる格好となった。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることから、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家など短期筋を中心に商いが活発化しやすい。きょうは売買代金も上位3傑に食い込む人気となっている。

■野村マイクロ <6254>  4,395円  +145 円 (+3.4%)  本日終値

野村マイクロ・サイエンス<6254>が続伸。17日の取引終了後、中国で半導体関連企業向けに水処理装置の供給事業を手掛ける水翼(上海)成套工程の全持ち分を水ing(東京都港区)から1月20日付で取得し、子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の子会社化は、今後も拡大が予想される中国マーケットに対応するため体制強化を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■JVCケンウッド <6632>  358円  +11 円 (+3.2%)  本日終値

JVCケンウッド<6632>が後場一段高。午前11時15分ごろ、車両の運行管理システムを展開する事業者などに向けて、アルコール検知器と既存のシステムとの連携を短納期・低コストで実現する「アルコール検知器サービス連携パッケージ」の取り扱いを開始すると発表したことが好材料視された。「アルコール検知器サービス連携パッケージ」は、アルコール検知器「CAX-AD300」と、スマートフォン専用アプリ、データ連携用のサーバーをパッケージ化。サーバー間のAPI連携により、既存の運行管理システムに容易に連携でき、短納期・低コストでのシステム構築を実現するという。事業者は同サービスを導入することで既存の運行管理システムにアルコール検知のサービスを組み込み、運行管理情報とアルコール検知情報を連携した運用が可能になるとしている。

■東京センチュリー <8439>  4,465円  +130 円 (+3.0%)  本日終値

東京センチュリー<8439>は後場上げ幅を拡大。午前11時ごろ、電気自動車(EV)の充電サービスを総合的に提供するスタートアップ企業のプラゴ(東京都品川区)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。プラゴのEV充電サービスは、CO2を排出しない再生可能エネルギーを使用する充電方式を実装し、環境に配慮した真にサステナブルなサービスが強み。東京センチュでは、商業施設などを中心に25年末までに1000拠点、1万基の充電機器導入を目標としているが、プラゴ社の充電機器の拡充を推進することで、現状未整備である充電インフラの普及に大きく貢献できると期待しているという。

■アズワン <7476>  5,570円  +160 円 (+3.0%)  本日終値

アズワン<7476>は続伸。17日の取引終了後、110万株(発行済み株数の2.66%)の自社株を31日付で消却すると発表しており、これが好感された。

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