話題株ピックアップ【夕刊】(3):阿波製紙、ストレジ王、ティムコ

注目
2023年1月18日 15時21分

■阿波製紙 <3896>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

阿波製紙<3896>が続急伸。17日の取引終了後、徳島県小松島市の日本製紙<3863>社有地内に新工場を建設すると発表したことが好感された。増大する世界の水需要に対応するため、海水の淡水化や純水を製造する際に用いる逆浸透膜(RO膜)用支持体を製造する新工場を約90億円を投じて建設し、生産能力の倍増と生産性向上を図ることが狙い。今年8月に着工し24年12月の竣工を予定している。なお、同件による23年3月期業績への影響はないとしている。

■ストレージ王 <2997>  560円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

ストレージ王<2997>がストップ高。17日の取引終了後、クリアル<2998>と業務提携契約を締結したと発表したことが好感された。今回の提携は、ストレジ王のセルフストレージ開発・運営のノウハウとクリアルの不動産開発・運営・クラウドファンディングのノウハウを共有することで、新規プロダクトの開発などの取り組みを図るのが狙い。具体的には、ストレジ王が首都圏を中心としたセルフストレージ物件開発用地のソーシング・事業計画・建築工事の発注などを行うことで物件開発を担い、クリアルが完成物件の取得・運用を行うという。また、クリアルが物件取得後もストレジ王が賃借人として継続的に物件を活用するとしている。なお、同件による23年1月期業績への影響は軽微としている。

■ティムコ <7501>  868円  +86 円 (+11.0%) 一時ストップ高   本日終値

ティムコ<7501>は続急伸し昨年来高値を更新した。17日の取引終了後、集計中の22年11月期単独業績について、売上高が32億4700万円から32億9000万円(前の期比11.5%増)へ、営業利益が8800万円から1億1300万円(前の期2600万円の赤字)へ、最終利益が7900万円から1億2600万円(同900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。11月の販売が想定を上振れたほか、アウトドア事業で販売が好調に推移し返品率が改善したことに伴い、期末に売上高から控除される返品額の見積りが予想を下回ったことが要因としている。

■ウイルテック <7087>  957円  +80 円 (+9.1%)  本日終値

ウイルテック<7087>が大幅反発。岩井コスモ証券が17日付で、投資判断を新規に「A」、目標株価1200円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券によると、上期営業利益は会社計画に未達も前年同期比67.4%増となり、各種施策により下期は更なる利益率の改善へ進むと予想。また、製造業の国内回帰を背景に人材需要は旺盛で、海外人材を活用した中期成長に期待が持てるとしている。

■セラク <6199>  1,469円  +115 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

セラク<6199>が大幅高で3連騰、13週移動平均線を一気に上抜き異彩を放つ上げ足をみせている。ITインフラ構築・保守のほか、システムのカスタム開発やデジタル人材の派遣事業を展開しているが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込み足もとの業績は絶好調に推移している。前週末13日取引終了後に発表した23年8月期第1四半期(22年9~11月)の営業利益は前年同期と比較して約2.5倍となる4億9400万円と急拡大した。対通期進捗率も35%に達しており、会社側計画の14億2000万円(前期比60%増)は一段の上振れも視野に入る。株価は週明けに一時値幅制限上限の300円高は1450円まで駆け上がった後伸び悩み陰線を引いたが、その後も断続的な投資資金の流入が観測されている。大商いで形成した1450円の高値を足もとで上回ってきたことから、テクニカル的にも注目度が高まっている。

■プログリット <9560>  1,193円  +93 円 (+8.5%)  本日終値

プログリット<9560>は連日の大幅高となり、上場来高値を更新した。前週末13日の取引終了後に発表した23年8月期第1四半期(9~11月)単独決算を好感した買いが続き、同社株は前日まで2営業日連続でストップ高となっていた。更に、東京証券取引所は17日、同社株について制限値幅の上限を18日に拡大すると発表。一段の株高を見込んだ投資家の買いを誘う要因となったようだ。東証は同社株の制限値幅の上限を18日から1200円に拡大した。18日のストップ高の水準は2300円となる。制限値幅の下限は通常通り300円とする。同社の9~11月期の売上高6億7400万円、営業利益1億5400万円だった。前年同期は四半期決算を開示していないため前年同期との比較はできないものの、会社側によると売上高で21.6%増、営業利益で57.2%増の実質大幅な増収増益となった。

■リックソフト <4429>  1,552円  +97 円 (+6.7%)  本日終値

リックソフト<4429>が5日ぶりに反発。この日、アトラシアン<TEAM>が開発するプロジェクト管理ツール「Jira Software」で利用できるアプリ「TeamSpirit Connector for Jira」をリリースしたと発表しており、好材料視された。同アプリは、Jira Softwareに作業ログを入力すると、チームスピリット<4397>の「TeamSpirit」の工数実績に反映し、エンジニアの入力作業の負担軽減に貢献する。アプリを活用することで、エンジニアの工数管理における手間を削減し、効率的な時間の活用を促進するとしている。

■ACSL <6232>  1,697円  +92 円 (+5.7%)  本日終値

ACSL<6232>が反発。17日の取引終了後、国産ドローン「SOTEN(蒼天)」を活用したゴルフ場の芝の生育・維持管理のための植生調査に成功したと発表しており、好材料視された。今回行われたのは、SOTENに取り付け可能なカメラであるマルチスペクトルカメラを用いたゴルフ場の芝における植生調査を行う実証実験。近赤外画像撮影によりNDVI(正規化植生指標)測定を可能にし、撮影した画像により芝の植生調査が可能か検証したという。

■テクノホライゾン <6629>  530円  +27 円 (+5.4%)  本日終値

テクノホライゾン<6629>が急反発した。17日取引時間終了後、文部科学省の令和4年度「次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進事業」に、同社の研究テーマである「個別最適な学びへ導く生体情報・心理データによる授業改善支援」が採択されたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。滋賀県東近江市の教育委員会と連携して研究を行う。教育現場で用いられる端末に搭載されたカメラをセンサーとして利用し、児童の感情データを取得・分析し、授業中の集中度や興味度を教員に分かりやすく提示できるようにする。心理状況を可視化することで、いじめや不登校の予防なども期待できるという。

■アミタホールディングス <2195>  1,059円  +43 円 (+4.2%)  本日終値

アミタホールディングス<2195>が高い。18日付の日本経済新聞朝刊は、「ウクライナ危機などを背景にした世界的な肥料価格の高騰を受け、政府は国産肥料の拡大支援に乗り出す」と報じた。自治体への補助を拡充し、下水汚泥を肥料にする再生施設を増やし、国産化を進めるという。アミタHDは下水汚泥のリサイクル提案や、肥料の副資材としてリン酸や尿素の販売実績を持つことから、報道を受けた思惑買いが入ったようだ。

●ストップ高銘柄

セルシード <7776>  212円  +50 円 (+30.9%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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