【市場反応】米12月PPI/小売売上高、予想下回りドル売り加速
米12月生産者物価指数(PPI)は前月比-0.5%と、11月+0.2%から8月来のマイナスとなった。伸びは予想を下回り、過去最低となったパンデミック直後の2020年4月来で最低。前年比では+6.2%と、6カ月連続で伸びが鈍化、予想も下回り昨年3月以降で最低の伸びとなった。変動の激しい食料や燃料を除いたコア指数は前月比+0.1%と、予想通り11月+0.2%から鈍化し、マイナスとなった2020年11月来で最低の伸びとなった。また、前年比では+5.5%と、3カ月連続の伸び鈍化で、21年4月来で最低の伸びとなった。
同時刻に発表された 12月小売売上高は前月比-1.1%と、11月-1.0%に続き2カ月連続のマイナスで21年12月来で最低となった。
インフレ圧力の低下や小売売上の予想以上の減少で連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速の思惑が強まり米国債相場は急反発。10年債利回りは3.42%まで低下した。ドル売りも加速し、ドル・円は129円00銭から128円14銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0820ドルから1.0865ドルまで上昇した。
【経済指標】・米・12月生産者物価指数(PPI):前月比-0.5%(予想:-0.1%、11月:+0.2%←+0.3%)・米・12月生産者物価コア指数:前月比+0.1%(予想:+0.1%、11月:+0.2%←+0.4%)・米・12月生産者物価指数:前年比+6.2%(予想:+6.8%、11月:+7.3%←+7.4%)・米・12月生産者物価コア指数:前年比+5.5%(予想:+5.6%、11月:+6.2%)・米・12月小売売上高:前月比-1.1%(予想:-0.9%、11月:-1.0%←-0.6%)・米・12月小売売上高(自動車除く):前月比-1.1%(予想:-0.5%、11月:-0.6%←-0.2%)
《KY》