ユナイテッド航空は決算好調 ただ、材料出尽くし感からの戻り売りも=米国株個別
ユナイテッド航空<UAL>が前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。旅客収入が好調だった。ガイダンスも公表しており、第1四半期、通期とも1株利益の見通しが予想を大きく上回った。
マクロ環境の不透明感や航空座席数の制限による運賃高騰にもかかわらず、需要が堅調であることを示した。世界的なパンデミックの中でハイブリッド型勤務形態が増加しており、レジャー旅行の習慣も変わり、従来の低迷時期の空白を埋めることになったと指摘している。
今回の決算を受けてアナリストは「業績とガイダンスは非常に心強い。先月の冬の大寒波による顕著な影響は見られなかった」と指摘。好調なユニット売上高による押し上げ効果にも言及している。
ただ、株価は上昇して始まったものの、今年に入ってからの上昇で材料出尽くし感も出ており、買い一巡後は戻り売りに押される展開。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.46ドル(予想:2.12ドル)
・売上高:124.0億ドル(予想:122.3億ドル)
旅客収入:112.0億ドル(予想:109.4億ドル)
貨物:4.72億ドル(予想:5.82億ドル)
その他:7.26億ドル(予想:7.26億ドル)
・座席マイル当たりの旅客収入(PRASM):17.42セント(予想:17.13セント)
・座席有効マイル:547.6億(予想:543.9億)
・有償旅客マイル:642.9億(予想:641.7億)
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.50~1.00ドル(予想:0.22ドル)
・ガロン当たり平均コスト:3.19ドル(予想:3.08ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):10~12ドル(予想:6.64ドル)
(NY時間10:10)
ユナイテッド航空<UAL> 51.27(+0.07 +0.14%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美