サウスウエスト航空が下落 パイロットがストライキの許可を出すかを投票予定=米国株個別
サウスウエスト航空<LUV>が下落。同社のパイロット協会が3年前に始まった労働交渉が進展しないことと、先月末に1万6700便のフライトキャンセルの原因となったスケジュール問題に不満を抱き、組合にストライキの許可を出すかどうかを投票する予定だと伝わった。
5月1日に始まる投票では、パイロットが職を辞することはない。航空会社と労働関係を管理する米連邦法の下での一連のステップの1つであり、全米調停委員会を巻き込み、最終的にはストライキにつながる可能性がある。
メッセージの中でマレー組合長は「破綻しつつある運航に対処し、運航の安全に影響を及ぼしている疲労を軽減し、より良い労働条件を求めて同社を去るパイロットの増加を食い止めるためにはこれまで以上の契約が必要とされている」と述べた。
米航空大手4社はパンデミックによって交渉が停滞した後、新しいパイロット労働協約の締結に取り組んでおり、更新される契約は高額になることが予想される。組合が報酬の増加やより柔軟な勤務体系を求めているため、業界全体の交渉は緊迫しており、パイロットは空港や企業の投資家会議の会場の外で頻繁にピケを張ってきた。
同社は声明で「今回の投票が経営に影響を与えることはなく、契約交渉にも無関係である」と述べた。双方は1月24日に調停を再開する予定。
(NY時間13:29)
サウスウエスト航空<LUV> 36.17(-0.87 -2.35%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美