ダウ平均は500ドル超下落 景気の先行き不安が台頭=米国株後半

市況
2023年1月19日 5時45分

NY株式18日(NY時間15:34)

ダウ平均   33370.79(-540.06 -1.59%)

ナスダック   10979.96(-115.15 -1.04%)

CME日経平均先物 26570(大証終比:-160 -0.60%)

NY時間の終盤に入ってダウ平均は500ドル超の下落。きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続落。取引開始前に発表になった米経済指標が弱い内容となったことで、市場はインフレへの懸念を更に後退させ、FRBの早期利上げサイクル終了に期待を高めた。

この日は米小売売上高と生産者物価指数(PPI)、そして、鉱工業生産が発表になっていたが、ともにインフレ鈍化期待を正当化する内容ではあった。それを受けて米株式市場もIT・ハイテク株中心に取引開始直後は買い先行で始まったものの、直ぐに上値が重くなり下げに転じた。

今年に入って好調な動きをしていた米株式市場だが、弱い経済指標がインフレ懸念を後退させていることに焦点を当てていた。しかし、別の見方をすれば、景気が減速している証拠でもあり、決算シーズンに入って、成長に対する先行き警戒感が台頭して来ているのかもしれない。

マイクロソフト<MSFT>が取引開始前に人員削減計画を発表。業界の多くを苦しめている暗い見通しに対処するために従業員の約5%にあたる1万人を削減する。大手IT・ハイテクや金融から大幅な人員削減が相次いで発表されている。バンカメ<BAC>は重要なポジションを除いて採用を一時停止するよう経営陣に指示し始めたとも伝わった。

エネルギーや銀行、産業が下落しているほか、前半は好調だったIT・ハイテク株も下げに転じている。医薬品も下落。

ネット証券のインタラクティブ・ブローカーズ<IBKR>が決算を受け上昇。1株利益、経常収益とも予想を上回った。

モデルナ<MRNA>が反発。同社の呼吸器合胞体ウイルス(RSV)ワクチン候補が臨床試験(第3フェーズ)で、高齢者のRSV感染症予防に高い効果を示したと発表した。

レンタルサーバーのゴーダディ<GDDY>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を103ドルに設定した。

サウスウエスト航空<LUV>が下落。同社のパイロット協会が3年前に始まった労働交渉が進展しないことと、先月末に1万6700便のフライトキャンセルの原因となったスケジュール問題に不満を抱き、組合にストライキの許可を出すかどうかを投票する予定だと伝わった。

金融サービスのチャールズ・シュワブ<SCHW>が決算受け下落。1株利益、経常収益とも予想を下回った。銀行預金口座手数料収入が冴えなかった。

インタラクティブ・ブローカーズ<IBKR> 80.92(+3.73 +4.83%)

モデルナ<MRNA> 197.35(+6.66 +3.49%)

ゴーダディ<GDDY> 78.24(+2.41 +3.18%)

サウスウエスト航空<LUV> 36.22(-0.83 -2.23%)

チャールズ・シュワブ<SCHW> 80.84(-2.65 -3.17%)

アップル<AAPL> 135.57(-0.37 -0.27%)

マイクロソフト<MSFT> 236.28(-4.07 -1.69%)

アマゾン<AMZN> 95.81(-0.24 -0.25%)

アルファベットC<GOOG> 92.08(-0.08 -0.09%)

テスラ<TSLA> 128.07(-3.42 -2.60%)

メタ・プラットフォームズ<META> 133.29(-2.07 -1.53%)

AMD<AMD> 70.79(-0.81 -1.12%)

エヌビディア<NVDA> 174.44(-2.58 -1.46%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.