注目銘柄ダイジェスト(前場):ベース、テノ.、ELEMENTSなど

市況
2023年1月19日 11時52分

エスプール<2471>:732円(+47円)

大幅続伸。厚生労働省では企業の障害者雇用率を現行の2.3%から2.7%に引き上げると決めたと伝わっている。0.4ポイントの引き上げ幅は障害者雇用が義務化された1976年以降で最大となるもよう。24年度から段階的に引き上げ、26年度に2.7%とするようだ。障害者雇用支援を主力事業の一つとしている同社にはビジネスチャンス拡大につながるとの期待が先行。直近で大きく調整していた反動も強まる形に。

ベイカレント<6532>:5780円(+310円)

大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も4500円から6700円に引き上げている。今期から人材育成を集中的に行う部署を立ち上げており、育成体制の充実によって、中途採用に加え新卒においても早期の収益化を実現していると評価。業績予想を上方修正しており、23年2月期営業利益は268億円から298億円に、24年2月期は329億円から391億円にまで引き上げている。

鈴木<6785>:968円(+59円)

大幅続伸。22年11月につけた昨年来高値を更新している。前日に上半期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の15.4億円から18.9億円、前年同期比21.6%増と一転増益見通しに引き上げ。産機向け部品などが好調に推移して生産効率を押し上げたほか、全社の経費圧縮なども進んでいるもよう。第1四半期の同19.1%増から一段と増益率が拡大する形に。今後は通期予想の上振れも想定される状況とみられる。

ベース<4481>:4090円(+265円)

大幅続伸。前日に22年12月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の36億円から39.1億円、前期比30.3%増に引き上げ。主要顧客4社のうち、大手SIer3社との取引が堅調に推移し、前期比3割近い伸びを示しているもよう。第3四半期までの状況から、業績上振れへの期待はあったとみられるが、業績上振れに伴い年間配当金も従来計画の138円から152円に引き上げており、ポジティブな反応が強まっている。

テノ.<7037>:643円(+56円)

大幅続伸で上昇率トップ。岸田首相が23日に臨む施政方針演説の原案がわかったと伝わっており、その中で、少子化対策に関して「こども・子育て政策」を「最重要政策」「最も有効な未来への投資」と位置づけているもよう。保育所を運営する同社などには、政策支援によるメリットがあらためて期待される展開になっているようだ。JPHDなども関連銘柄として買いが優勢に。

ELEMENTS<5246>:532円(+80円)

大幅に5日ぶり反発しストップ高。東証が19日から信用取引に関する規制を解除し、売買が活性化するとの期待から買われている。前営業日まで新規の売付及び買付に係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする規制措置を受けていた。日証金も貸借取引の増担保金徴収措置を解除している。前日までの続落を受け、値頃感が出てきていることも投資家の買い意欲を刺激しているようだ。

タメニー<6181>:112円(+11円)

大幅に3日続伸。運営する結婚相談所「パートナーエージェント」で幅広い顧客層へ成婚機会を提供するため、入会資格を20歳以上に拡大したと発表している。従来の入会資格は男性が22-64歳、女性が20-54歳だった。また、カジュアルウェディングプロデュースの「スマ婚」で「スマ花 フラワー&テーブルコーディネート」の提供を開始した。パッケージ化することにより、安定した価格での装花の実現が可能になったという。

スカイマーク<9204>:1374円(+24円)

大幅に3日ぶり反発。航空機の更新や今後の成長に向けた増機を行うため、航空機計6機をボーイングに発注すると発表している。内訳は737MAX-8型機を3機(確定発注2機、オプション1機)、737MAX-10型機を3機(確定発注2機、オプション1機)。1機当たりのカタログ価格は8型機が約162億円、10型機が約179億円。ただし、カタログ価格から一定の割引を受ける予定。受領時期は8型機が26年度、10型機が26-27年度としている。

《ST》

提供:フィスコ

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