オールステートが暫定決算を受け下落 災害の保険料支払いが想定以上=米国株個別
損保のオールステート<ALL>が下落。前日引け後に10-12月期(第4四半期)の暫定決算を公表しており、1株損益が3.35億-3.85億ドルの予想外の赤字を見込んだ。災害の保険料支払いが7.79億ドルと想定以上だった。
今回の暫定決算にアナリストからも否定的な見解が相次いでいる。「同社は自動車保険の収益性をまだコントロールできておらず、引受実績は引き続き負の乖離が生じる可能性がある」との指摘が出ていた。自動車保険の損害率と事業費率を合算したコンバインド・レシオは112.6%を見込み、予想(104.6%)を上回った。全体のコンバインド・レシオも109.1%を見込み、予想(95.9%)を上回っている。
一方、正味保険料収入は115億ドルを見込み、予想(112.2億ドル)を上回っているほか、正味投資利益は5.57億ドルを見込み、こちらは予想(5.95億ドル)を下回った。
(NY時間10:29)
オールステート<ALL> 124.48(-7.95 -6.00%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美