今日の為替市場ポイント:米長期金利の上昇を意識してドル売り縮小の可能性

通貨
2023年1月23日 8時14分

20日のドル・円は、東京市場では128円36銭から129円29銭まで反発。欧米市場では128円73銭から130円61銭まで上昇し、129円59銭で取引終了。本日23日のドル・円は主に129円台で推移か。米長期金利の上昇を意識してリスク回避的なドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は1月19日の講演で、「インフレ鈍化の兆候は明らかであるが、高止まりのため利上げ継続は必要」と述べた。ただ、景気への配慮からFRBは利上げペースをさらに減速することを検討している。今週発表される米国の10-12月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率+2.9%程度と、7-9月期の+3.2%を下回る見通し。また、12月PCEコア価格指数は前年比+4.4%程度と、上昇率は鈍化すると予想されている。いずれも市場予想と一致した場合、リスク選好的なドル買い・円売りは縮小するとみられる。

一方、日本銀行は緩和的な金融政策を維持する見込みだが、2023年度における新体制発足後に金融緩和策を段階的に縮小する可能性は残されており、中期的に日米金利差のさらなる拡大をにらんだドル買い・円売りは弱まるとみられる。

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.