銅相場が好調でフリーポートなど産銅株が堅調=米国株個別
今年に入ってフリーポート・マクモラン<FCX>、サザン・コッパー<SCCO>といった産銅株が堅調に推移している。フリーポートは先週から上げを一服させているものの、45ドル台で推移しており、昨年4月以来の高水準を維持している。
商品市場で銅相場が好調に推移していることがその背景にある。中国の経済再開を巡る楽観論や供給懸念の高まりから銅相場は上昇基調が続いている。アナリストからは多数の生産国で問題が発生しており、供給不足に対する懸念が投資家の間で強まっているという。
現在、ロンドン金属取引所(LME)の銅先物3カ月物は1トン=9380ドル近辺で推移しているが、年末までに1万ドルに達する可能性もあるという。中国の経済再開からの力強い需要もあり、今年の銅価格は9月までに1万0250ドルに達し、この水準が12月まで維持される可能性を予想している。低水準の在庫と中国の力強い需要により、今年の銅市場は7万トン不足すると見ているようだ。
送電網関連のインフラ・プロジェクトや電気自動車(EV)で、中国の銅需要は今年2.6%拡大する可能性を指摘。グローバルな銅需要も今年3.1%増加する可能性にも言及した。
(20日終値)
フリーポート<FCX> 45.41(+1.27 +2.88%)
サザン・コッパー<SCCO> 75.05(-1.11 -1.46%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美