オープンAIの「チャットGPT」はエヌビディアに最も恩恵=米国株個別

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2023年1月24日 2時56分

きょうはマイクロソフト<MSFT>がオープンAI社に100億ドルを追加投資すると伝わった。投資は複数年に渡って行われる見通しだが、オープンAI社が開発したチャットボット「チャットGPT」が、世界的な旋風を巻き起こしてから数週間。ウォール街ではその可能性から利益を期待できる銘柄としてエヌビディア<NVDA>が浮上しているという。ブルームバーグがアナリストの見解を元に伝えた。

エヌビディアの株価は年初3週間で22%上昇。きょうの上昇率も6%を超えている。これに寄与したのは昨年末にオープンAI社がリリースしたチャットGPTで、人間に近い文章作成能力が度肝を抜いた。

エヌビディアを有望視する理由は、AIアプリケーションが必要とする複雑なタスクのために設計されたグラフィック半導体市場で、エヌビディアは支配的な立場にあること。チャットGPTの利用者が増えれば、それだけオープンAI社が必要とする演算能力は増える。宿題に苦労する怠惰な学生や、創作に行き詰まった作詞家などから出される大量の要求に応じなくてはならないからだという。

シティグループの推計では、チャットGPTの急成長は向こう1年でエヌビディアに30億-110億ドルの売上高をもたらす可能性があるという。同アナリストは生まれたばかりの技術が今後どう成長するのかをモデル化するのは難しいと認めつつ、チャットGPTが生み出す言葉の予想と、エヌビディアが得る一語当たりの収入に基づいてこの数字をはじき出した。

バンカメはエヌビディアがいわゆる生成系AI(ジェネレーティブAI)の成長で恩恵を享受する企業群の先頭に立つと指摘。ウェルズ・ファーゴは、チャットGPTのようなAIモデルが必要とする演算能力が拡大するのに伴い、エヌビディアはその恩恵を受ける好位置に付けているとみている。

(NY時間12:45)

エヌビディア<NVDA> 189.40(+11.01 +6.17%)

マイクロソフト<MSFT> 244.02(+3.80 +1.58%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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