話題株ピックアップ【夕刊】(2):ラクスル、IHI、パナHD

注目
2023年1月25日 15時14分

■ラクスル <4384>  2,910円  +56 円 (+2.0%)  本日終値

ラクスル<4384>は5日ぶりに反発。午前11時ごろ、ユニフォーム大手のKAZEN WLD(東京都千代田区)と提携し、「ラクスルアパレル・ユニフォーム」内でKAZEN商品の取り扱いを開始すると発表しており、好材料視された。ラクスルでは、業務用アパレル・ユニフォームを気軽に、豊富な種類のなかから選んでもらいたいという考えのもと、アパレル・ユニフォーム制作のプラットフォームとしてメーカーブランドと提携を進めている。今回の提携により、誰でも簡単に、1枚からKAZEN商品へ印刷加工したオリジナルウェアの制作が可能になるとしている。

■IHI <7013>  3,895円  +60 円 (+1.6%)  本日終値

IHI<7013>は4日続伸。この日、多くのガス火力発電所近郊で整備されている液化天然ガス(LNG)受け入れ・貯蔵設備を、燃料アンモニア受け入れ・貯蔵設備へ転用化する検討に着手したと発表しており、好材料視された。IHIは、国内でLNG受け入れ・貯蔵設備の約3割、LNG貯蔵タンクの約5割の設計・建設実績を持つ国内トップメーカー。火力発電所では、カーボンニュートラルの選択肢の一つとして燃焼時にCO2を排出しないアンモニアに期待が高まっているが、導入にあたっては受け入れ・貯蔵設備の整備が必要となることから、同社が保有する腐食に関する知見や材料に関する実験技術を利用し、既存LNG受け入れ・貯蔵設備を最小限の改造で転用が可能となるよう検討を進めることに着手したという。なお、20年代後半での社会実装を目指すとしている。

■矢作建設工業 <1870>  809円  +12 円 (+1.5%)  本日終値

矢作建設工業<1870>は堅調。24日取引時間終了後、北和建設(京都市下京区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。京都府を中心に関西圏での営業基盤に強みを持つ同社の子会社化により、商圏拡大などの相乗効果が見込めると判断した。

■パナHD <6752>  1,171.5円  +16 円 (+1.4%)  本日終値

パナソニック ホールディングス<6752>が堅調。この日に設定される野村アセットマネジメント運用の投資信託「(早期償還条項付)リオープン・ジャパン2301」に対し、市場の関心が集まっているようだ。経済活動再開の恩恵をうける外需関連株とインバウンド関連株を構成銘柄にする投資信託で、投資家からの強い需要を集めているとみられている。選定銘柄の例としてパナHDが入っており、ファンド設定に伴う買い需要の思惑が広がったようだ。このほか、日産自動車<7201>や三菱ケミカルグループ<4188>、小糸製作所<7276>、SUMCO<3436>が選定銘柄の例として記載されている。

■日本証券金融 <8511>  1,166円  +12 円 (+1.0%)  本日終値

日本証券金融<8511>が後場に上げ幅を拡大した。有価証券売却益の会計処理を巡る株主からの提訴請求に関し、この日の正午に同社執行部としての意見を開示。これが投資家の買いを誘う材料となったようだ。同社株主のストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)は、日証金が不適切な会計処理によって執行役に過剰な役員賞与や業績連動報酬を支給していると推定されるとして、同社の監査委員に対し18日付の書面により、執行役の不当利得返還に向けた提訴請求を行っていた。ストラテジック側は日証金が21年3月期以降、日本取引所グループ<8697>株式の売却によって発生した多額の有価証券売却益を営業収益として計上しているが、これは特別利益に計上すべき利益であり、結果として日証金の経常利益が水増しされ、業績連動報酬などの金額も過剰に算定されていると推定される、としている。日証金の25日付の開示資料によると、同社は政策保有株式として取り扱ってきた日本取引所株式について、18年のコーポレートガバナンスコードの改定を踏まえ、取締役会で審議のうえ政策保有の継続の必要性はないと判断し、保有目的を純投資目的に変更した。また、日本取引所株式は短期売買を目的に保有するものではなく「その他有価証券」として整理されるが、これに位置づけられる純投資目的の保有株式であっても、その売買は営業活動として実施されるものと認められ、売買損益を営業損益として計上することは妥当だ、などとする見方を示している。日証金の監査委員会が責任追及の訴えを提起するかどうかについて決定した際は、速やかに公表するとしている。

■伊藤忠テクノ <4739>  3,125円  +20 円 (+0.6%)  本日終値

伊藤忠テクノソリューションズ<4739>が3日続伸。この日、環境省の職員が情報共有や行政事務などの業務で利用する環境省ネットワークシステムの更改業務を行ったと発表しており、好材料視された。今回のシステム更新では、全職員の在宅勤務やリモートワークの環境を整備し、セキュリティーの強化を図りつつ、クラウドサービスを組み合わせたシステム設計と構築を行ったという。また、オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリットクラウドのシステムを提供し、DR(ディザスタリカバリ)対策を含むシステムの設計・構築・移行から、保守・運用までを行ったとしている。

■シダックス <4837>  634円  +4 円 (+0.6%)  本日終値

シダックス<4837>が続伸。24日開催の臨時株主総会で、筆頭株主であるオイシックス・ラ・大地<3182>の高島宏平社長を社外取締役に選任する議案が承認可決されたと発表。今後の協業の加速を期待した買いが入ったようだ。株主の賛成率は95.94%だった。オイシックスは昨年10月にTOB(株式公開買い付け)によりシダックス株を取得し、筆頭株主となった。シダックスは高島氏を社外取締役候補に挙げた理由について「当社グループのガバナンス強化に向けて有用な意見をいただくことを期待するため」などとしていた。

■オービック <4684>  20,960円  +130 円 (+0.6%)  本日終値

オービック<4684>が3日続伸。24日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算が、売上高745億2100万円(前年同期比11.8%増)、営業利益468億2600万円(同15.8%増)、純利益378億2400万円(同16.7%増)と2ケタ増益だったことに加えて、期末配当予想を110円から140円へ引き上げたことが好感された。主力の統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」が、統合的に情報を管理するERPシステムとしてさまざまな業界・業種からの引き合いがあり、業績を牽引した。また、クラウドソリューションを中心にソフトウェア及びハードウェアの「運用支援・保守サービスなど」も好調に推移した。23年3月期通期業績予想は、売上高985億円(前期比10.1%増)、営業利益596億円(同10.1%増)、純利益470億円(同8.0%増)の従来見通しを据え置いた。なお、年間配当予想は250円(前期215円)となる予定だ。

■住友金属鉱山 <5713>  5,333円  +25 円 (+0.5%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>が4日続伸。24日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、2月限が前日比6.8ドル高の1トロイオンス=1935.4ドルと4日続伸した。金価格は昨年4月以来、約9カ月ぶりの高値圏に値を上げている。米国で利上げ打ち止め観測が浮上するなか、米長期金利が低下。これが金利のつかない金価格のサポート要因となっている。また、中国景気回復期待を背景に銅価格も高値圏で推移していることも追い風となっている。

■KYB <7242>  3,615円  +15 円 (+0.4%)  本日終値

KYB<7242>が4日続伸。この日、ジヤトコ(静岡県富士市)の中型乗用車用CVT(無段階変速機)向けにベーンポンプを開発し量産化したと発表しており、好材料視された。構成部品を見直し一部部品の材質を鋳鉄製からアルミ製へ変更したほか、部品点数の削減などを行い製品重量の30%減を実現したことが特徴。また、ポンプの仕事量の最適化、作動油の吸い込み性向上などにより駆動トルクの10%低減に加え、騒音の改良により静粛性を向上。これらの改善により車両の環境性能向上に貢献するとしている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.