話題株ピックアップ【夕刊】(3):日電産、ディスコ、バーチャレク
■船井総研HD <9757> 2,794円 +11 円 (+0.4%) 本日終値
船井総研ホールディングス<9757>は3日続伸した。24日の取引時間終了後、自己株式の消却の実施を発表し、材料視されたようだ。同社は50万株(消却前の発行済み株式総数の0.95%)を1月31日に消却する。
■ラクス <3923> 1,826円 +5 円 (+0.3%) 本日終値
ラクス<3923>は底堅い動き。午前10時ごろ、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」に関して、スーパーマーケット事業を展開するオーケー(横浜市西区)が採用を決定したと発表しており、これを材料視した買いが下値に入ったようだ。オーケーでは23年3月から各店舗に「楽楽精算」の導入を始め、10月には本社への導入を予定しているという。今回の導入により、全国139店舗から毎月本社へ送付されていた約1万4000枚の「紙」の領収書や請求書などの管理・保管がゼロになる見込みのほか、それらを本社へ送付するための領収書を台紙へ張り付けるなどの店舗側の作業もなくなり、会社全体で大幅な業務改善が見込まれるとしている。
■日本電産 <6594> 7,145円 -406 円 (-5.4%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
日本電産<6594>が急落。24日の取引時間終了後、23年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しを従来の1650億円から600億円(前期比55.8%減)に大幅に下方修正したことを嫌気した売り注文が膨らんだ。事業環境の悪化を受け構造改革費用を計上する。業績予想の前提となる想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円を据え置いた。通期の売上高の見通しは2兆1000億円から2兆2000億円(同14.7%増)に引き上げたものの、IT市場ではスマートフォンやデータセンターなどの需要減速に伴い在庫調整が懸念されると指摘。中国の電気自動車市場では23年は補助金終了の影響もあり成長率が減速すると見込む。
■ディスコ <6146> 39,000円 -1,400 円 (-3.5%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
ディスコ<6146>は売り優勢。同社が24日取引終了後にこれまで非開示だった23年3月期の業績予想を発表し、最終利益は前期比12.8%増の747億円と2ケタ成長で3期連続の過去最高更新する見通しとなった。旺盛なパワー半導体需要を背景に同社が製造する切断装置や研磨装置が収益を牽引している。また、年間配当については前期実績に65円上乗せした873円としており、配当利回りは前日終値換算で2%を超える。ただ、前日の米国株市場で半導体関連株は利食い優勢の地合いだったこともあり、足もとリスク回避の地合いに押されている。
■バーチャレク <6193> 1,300円 +206 円 (+18.8%) 一時ストップ高 本日終値
バーチャレクス・ホールディングス<6193>が急騰。24日の取引時間終了後、ZMP(東京都文京区)との協業により、自動配送ロボットの遠隔監視オペレーションに関する業務構築と実験運用を開始したと発表した。自動配送や宅配ロボットの普及と事業化の促進を目指す。発表を材料視した買いが集まったようだ。両社による実証実験プロジェクトでは、バーチャレクの人員が実際にロボットの操作と監視を行うなど、安全性やビジネス性の検証を進めている。今回の事例にとどまらず、両社の知見を生かしながら、他の協業のあり方についても協議、検討をしているという。
■シャノン <3976> 1,035円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
シャノン<3976>は連日のストップ高。23日の取引終了後に発表した子会社ジクウとキヤノンマーケティングジャパン<8060>との販売提携が引き続き好材料視されている。ジクウが提供するメタバースイベントプラットフォーム「ZIKU」の取り扱いに関して、キヤノンMJと販売提携する。今後より一層の拡大が期待される企業のメタバースイベントへの「ZIKU」の活用を推進するのが狙いとしている。
■DNAチップ研究所 <2397> 707円 +100 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
DNAチップ研究所<2397>はストップ高。同社が24日取引終了後に発表した22年4~12月期決算は営業損益が3億2200万円の赤字と1億8700万円の赤字だった前年同期の実績よりも損失幅が拡大した。しかし同日に、三井化学<4183>との資本・業務提携を発表しており、これがポジティブサプライズとなった。資本提携に伴い、三井化学を割当先とする52万3364株の第三者割当増資を実施(発行価格535円)し、三井化学は議決権比率で8%強の同社株式を確保する見通し。業務面では医療事業の検査・診断分野などで新たな事業の立ち上げなどを目指す。
■pluszero <5132> 5,350円 +705 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
pluszero<5132>が急反発。24日の取引終了後に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を発表し、なかで26年10月期の中期経営目標を売上高27億6600万円(22年10月期7億2600万円)、営業利益13億8400万円(同1億2700万円)としたことが好感された。売上総利益率の水準を維持しながら第4世代AIであるAEIへの投資を継続することで、AEI関連売上比率、サービス型売上比率を向上させ、中長期的に高成長性を実現するとしている。
■Jテック・C <3446> 3,285円 +235 円 (+7.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
ジェイテックコーポレーション<3446>が大幅続伸。中国・上海市のX線自由電子レーザー施設SHINEから各種長尺超高精度X線ミラーの大型受注を獲得したことを買い材料に前日は一時400円近い急騰をみせたが、その後は伸び悩み上ヒゲ陰線をつけた。しかし、きょうは改めて買い直される展開で一時300円超の上昇で3300円台半ばまで上値を伸ばした。高精度X線ミラーについて会社側では「国内外の研究施設向けで断続的に受注を獲得している。研究拠点が新設されると商機が生まれるが、中国は科学技術分野では現在欧米の後塵を拝しており、キャッチアップに力を入れている。そのため中国は研究施設向け案件の潜在的ニーズが高水準で今後も(高精度X線ミラーの)需要開拓余地が大きい」としている。同社は21年11月にも北京の研究施設向けで2億円以上の受注を獲得した実績がある。一方、新規事業として力を入れる装置事業ではパワー半導体向けなどを主力にプラズマ援用研磨装置や同社独自のCARE加工技術を活用した次世代研磨装置の受注獲得に傾注している。多方面で商談が進行中で、会社側も今後に期待を寄せている。
●ストップ高銘柄
プログリット <9560> 1,535円 +300 円 (+24.3%) ストップ高 本日終値
テノ.ホールディングス <7037> 904円 +150 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
AIAIグループ <6557> 744円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値
ELEMENTS <5246> 788円 +100 円 (+14.5%) ストップ高 本日終値
阿波製紙 <3896> 793円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース