欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日米金利差を意識もユーロや豪ドルを注視

通貨
2023年1月25日 17時25分

25日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日米金利差で上昇基調を維持するものの、戻り待ちの売りが強まり、上値の重さが意識される見通し。一方、ユーロや豪ドルの堅調地合いが続けば、ドル・円を下押しする要因となろう。

前日発表された米PMIは製造業、サービス業とも景気の好不況の境目である50を下回ったものの、予想を上回った。それを受け米10年債利回りが上昇に振れるとドル買いが強まり、ユーロ・ドルは1.08ドル前半に軟化しドル・円は一時131円前半に浮上。その後、米金利は低下したが、本日アジア市場では下げ渋り、ドル・円は上昇基調に。また、豪インフレ高進を受けた豪ドル・円の強含みに追随し、ドル・円は130円半ばに再浮上した。

この後の海外市場はドル買い材料が乏しく、ユーロや豪ドルなどの値動きが注目される。欧州中銀(ECB)当局者のタカ派的な見解が相次ぐなか、ユーロ買いに振れやすい地合いは継続。また、本日発表された豪消費者物価指数(CPI)は想定外に強く、豪準備銀行の追加利上げを期待した豪ドル買いが続けばドルを下押ししそうだ。ドル・円は日米金利差で下げづらいものの、引き続き戻り待ちの売りが見込まれ上昇は小幅にとどまるとみる。

【今日の欧米市場の予定】

・18:00 独・1月IFO企業景況感指数(予想:90.3、12月:88.6)

・24:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想)

・03:00 米財務省・5年債入札

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.