マイクロソフトが決算受け下落 アジュールの減速見通しを嫌気=米国株個別
マイクロソフト<MSFT>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、警戒されていたクラウド事業の売上高が271億ドルと予想を上回ったことで発表直後は時間外で株価は上昇していた。
しかし、クラウド事業のアジュールの伸びが1-3月(第3四半期)に減速する見通しを示したことで株価は下げに転じている。同社のフッドCFOは会見で法人向けソフトウエア販売がさらに鈍化するとの見通しを示した。同CFOは「1-3月期のアジュールの伸びが第2四半期の30%台半ばから25%台半ばに鈍化する」と述べた。
アナリストは「高成長の事業の減速は短期的にマクロ環境の逆風が悪化していることを示唆している」と述べる一方、長期的な見通しについては強気の見方を維持している。「アジュールの目先の循環的影響は魅力的なエントリーポイントを生み出す。4-6月期(第4四半期)までには1株利益の伸びは2桁への加速が予想され、投資家もこの銘柄に戻ってくるだろう」と前向きな意見を述べていた。
(10-12月・第2四半期)
・1株利益:2.32ドル(予想:2.30ドル)
・売上高:527.5億ドル(予想:529.3億ドル)
クラウド:271億ドル(予想:267.5億ドル)
プロダクティビティー&ビジネスプロセス:170.0億ドル(予想:168.1億ドル)
インテリジェント・クラウド:215.1億ドル(予想:214.3億ドル)
モア・パーソナル:142.4億ドル(予想:147.4億ドル)
・営業利益:204.0ドル(予想:210.0億ドル)
・設備投資:62.7億ドル(予想:66.3億ドル)
(NY時間09:34)
マイクロソフト<MSFT> 232.80(-9.24 -3.82%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美