26日の株式相場見通し=強弱観対立、上値重い一方で下値抵抗力も発揮
26日の東京株式市場は強弱観対立のなか主力銘柄などが高安まちまちの展開となり、日経平均株価は前日終値近辺の狭いゾーンでの値動きが予想される。前日の欧州株市場は総じて売られたほか、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が朝方は揃って下値を探る展開となった。注目されたマイクロソフト<MSFT>の決算では1~3月期の売上高見通しが市場予想を下回ったことで同社株は軟調な推移となり、市場センチメントを冷やす格好となった。ただ、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく売りが先行したものの、その後は漸次下げ渋る展開となるなど押し目買いの強さも反映した。NYダウは結局小幅プラス圏で着地している。東京市場では日経平均が前日まで4日続伸し、この間に約1000円も水準を切り上げた。2万7000円台後半にかけては滞留出来高が多く、戻り売り圧力も意識されやすいこともあって、きょうは上値の重い展開となる可能性が高い。外国為替市場で1ドル=129円台前半までドル安・円高に振れたことも輸出株中心に逆風材料となる。一方、下げ幅も限られる公算が大きい。米国同様に押し目買いニーズは旺盛で下値抵抗力を発揮しそうだ。
25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比9ドル88セント高の3万3743ドル84セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同20.915ポイント安の1万1313.357だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の主な意見(1月17~18日開催分)、2022年12月の企業向けサービス価格指数、12月の首都圏マンション販売など。海外では10~12月期韓国GDP速報値、南アフリカ中銀の政策金利発表、10~12月期米実質GDP速報値、12月の米耐久財受注、12月の米新築住宅販売件数など。