クラウドファンディング】東京で“会員制プライベートサウナ付き宿泊施設”という新体験! アグニス、2月1日募集開始

経済
2023年1月26日 11時45分

東京・神楽坂で新しい会員制プライベートサウナ付き宿泊施設を運営する株式会社アグニス(東京都港区)が、株式投資型クラウドファンディング(新株予約権型)による出資を募集します。申し込みは2月1日19時30分開始を予定しています。

・ 新株予約権型
・ 目標募集額:801万円、上限募集額:3204万円
・ 新株予約権者優待あり:保有数に応じて、無料チケット、割引券、ご紹介チケットを贈呈。非会員には会員権付与も
・ 類似上場企業:トラストホールディングス、極楽湯ホールディングス、タカチホ、アンビション DX ホールディングス、サンセイランディック、アエリア

コロナ禍でインバウンド減少、危機的状況に直面

アグニスは2017年の創業以来、民泊を中心とした宿泊施設、マンスリーマンション、レンタルスペースなどを運営。2022年8月に新規事業として、東京都新宿区の神楽坂エリアに会員制のプライベートサウナ付き宿泊施設「ARCH(アーチ)」をオープンさせ、大きな反響を得ているといいます。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

2020年以降、コロナ禍の影響で、民泊利用客の約8割をインバウンドが占めていた同社では、一気にその需要が消滅するという危機的状況に直面。しかし、コロナ禍で生まれた日本人の長期滞在需要をつかんだことで事業を継続できたといいます。

現在は、外部環境によって収益が左右される経営リスクを避けるため、新規事業として、高付加価値のサウナ施設運営およびコンサルティング事業を推進。サウナブームを追い風に、起業家や経営者といった顧客層の獲得を狙い、都心で、男女グループの利用が可能な完全貸切型の会員制プライベートサウナ付き宿泊施設という切り口で、サウナ施設をオープンさせています。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

「ARCH」の運営を通じて、サウナ施設事業のビジネスモデルを構築できたことから、今後、さらにサウナ付帯施設の展開を加速していきたい考えで、同事業の収益性を高めるとともに、このビジネスモデルをプロデュース・コンサルティングにも応用していく計画です。

また、同社の世界観に共感してくれるパートナーと、事業を「カルチャー」に昇華させていきたいといい、現在、数社から施設プロデュースの相談があり、事業化の可能性を検討しているそうです。

「弊社は事業活動を通じて、コミュニケーションのきっかけとなる『空間』を提供し、人々の五感を刺激する体験の創出を目指します」(同社)


宿泊施設事業のノウハウに新たな付加価値を

同社はコロナ禍で経営危機に直面しますが、家族で過ごせる大型の戸建物件を多数運営している強みを生かし、一時帰国者の仮住まいや待機期間の滞在先など日本人向けの長期滞在施設としてターゲット層の見直しを行い、売上の回復を図ってきたといいます。

この経験から、1つの業態に頼ることの危険性を感じ、「事業再構築補助金第2回公募」に申請、採択が決定し、「サウナ付き宿泊室/飲食店等を有した目的来訪型貸切宿泊施設の新分野展開」プロジェクトがスタートしたそうです。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

宿泊施設事業を通じて蓄積したノウハウに、貸切型の会員制サウナ施設という付加価値をつけ、さらにミュージシャンでもある同社代表の下、独自のカルチャーを醸成することで、外的環境に左右されない確固たるブランドの構築を目指しています。

「弊社の事業を通じて、これからの時代に対応した、五感を刺激する体験と、大切な人との特別な時間を創出し、新たなコミュニケーションの場を提供していきたいと考えています」(同社)

「高級一辺倒」とは一線を画したコンセプト

プライベートサウナ付き宿泊施設「ARCH」は独創的でハイセンスな空間と上質なサービスを提供する「ブティックサウナ」をコンセプトとして、情報感度の高いビジネスパーソンを主要なターゲット層に設定し、収益向上と市場シェア獲得を目指しています。

サウナ施設事業を進めるにあたり、事業再構築補助金および購入型クラウドファンディング「Makuake」を利用して資金調達を実施。前者はほぼ上限額で採択され、後者では目標金額の約3220%となる約1600万円を達成しています。

物件は新宿区の神楽坂エリアで4階建ビル一棟をほぼスケルトン状態で借り上げ、フィンランド式サウナ付きの客室2室とバーラウンジ等に改装、また、宿泊施設として旅館業許可を取得しています。

同社は「ARCH」の差別化ポイントとして、以下を挙げています。

・紹介を原則としたクローズドな会員募集で優良顧客を獲得

・会員制により、リピート利用を促進

・非会員も利用可能な併設のバーラウンジを顧客とのタッチポイントとして活用

・カップルや家族、友人グループなど男女共用での利用が可能

・旅館業許可を取得した施設のため、宿泊利用も提供可能

・完全貸切制でサウナ室や水風呂の温度、BGMなどを利用客がカスタマイズ可能

・独自のカルチャー感とクリエイティビティによる、高級一辺倒とは一線を画したコンセプト設計

<フロア構成>

【3・4F】3rd ARCH(2フロア/メゾネットタイプ/スイートルーム)

定員:デイユース6名/宿泊3~4名

設備:サウナ室・水風呂・休憩室・外気浴スペース・浴室・パウダースペース・トイレ

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

【2F】2nd ARCH(1フロア)

定員:デイユース3名/宿泊 2名

設備:サウナ室・水風呂・休憩スペース・外気浴スペース・トイレ

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

【1F】バーラウンジ(非会員も利用可能)

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

<設備・サービス>

(左)サウナ室は80~100度まで1度単位で自由に設定することが可能

(右)水風呂にチラー(冷却装置)を設置し、10度以下の水温設定が可能

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

著名アーティストが作成したプレイリストを用意

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

バーラウンジでは、クラフト餃子などオリジナルの飲食メニューを提供

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

<料金設定(価格は税込み)>

会員獲得は原則、紹介形式で行っていますが、「Makuake Award 2022」にノミネートされた記念として、追加会員を募集しており(2023年1月現在)、今後も不定期で追加会員の募集を行う予定です。

■会員権

通常会員権   入会金33,000円/年会費0円

VIP会員権    入会金55,000円/年会費初年度0円、次年度以降55,000円

※先行予約、大幅割引回数券の販売、更新時チケット付与などの特典を付与

■利用料金(ペア利用、デイユース2時間1室あたり)

2nd ARCH   21,780円~(回数券利用時14,520円~)

3rd ARCH    32,780円~(回数券利用時21,853円~)

※3名以上は追加料金5,500円/人

■ギフト券(デイユース ペア利用/会員・非会員問わず施設利用が可能)

2nd ARCH   30,000円

3rd ARCH    44,000円

<プロモーション施策>

「ARCH」のターゲット層は、30代以上の経営者層を中心とした高所得者層を想定。サウナ利用を目的とした会員制の施設であるため、宿泊予約サイトによる集客ではなく、ターゲット層へ直接リーチするプロモーション施策が有効だと見ています。

開業前の認知拡大・集客施策として購入型クラウドファンディングを実施し、プラットフォームの強力なSEO効果を活用して話題を集めるとともに、特別会員権の早期販売という「ステータス感」の演出により、ターゲット層へ有効にリーチできたとしています。

開業後のプロモーションに関しては、スタッフや顧客のネットワークを通じたバイラル(口コミによる拡散)効果のみで、著名人やインフルエンサーの来店、各種メディアの取材などにより、オーガニックな拡散を実現しているといいます。今後、SNSマーケティングや自社ウェブサイトの運用を強化していきたい考えです。

宿泊施設事業は日本人の長期滞在需要を獲得

既存事業である宿泊施設事業では、自社契約物件の運営および不動産オーナーからの委託による運営代行を行っており、運営施設はすべて、最寄駅から徒歩2~15分圏内、東京駅まで30分前後でアクセス可能なエリアに立地しています。

また、築年数の古い物件はリノベーションを行い、デザイン性を重視したインテリアと、長期滞在を考慮した備品などによって付加価値を高め、高稼働率の実現に取り組んでいます。

コロナ禍で宿泊業界全体が危機的状況になる中、同社は民泊物件において非接触・非対面のオペレーションを採用していたため、運営代行を縮小し、人件費などのコストを最小限に抑えることで事業を継続できたそうです。

自社契約物件の多くが、家族での長期滞在に適した戸建て物件であるため、一時帰国者の仮住まいや待機期間の滞在先として販売する戦略に切り替え、日本人の長期滞在需要を獲得することに成功しているといいます。

2022年10月11日より、日本への帰国・入国に対する水際対策が大幅に緩和されたため、同社運営施設も急速にインバウンドの予約が増加しているといい、受け入れ体制拡大に向け、物件の仕入れを再開しています。

今後の成長に向けて

(1)「ARCH」2号店出店によるシナジーの創出

「ARCH」1号店は、現在、会員数を増やしながら、オペレーションの最適化を進めており、今後、条件の良い物件が見つかり次第、2号店の立ち上げを進める計画です。

1号店とは異なる独自性を打ち出しつつ、世界観には一貫性を持たせ、ブランド価値を相互に高め合うシナジーの創出を目指したい考えです。

企画・プロデュース事業については、まず、「ARCH」を自社のフラッグシップとして細部まで妥協せずに作り込むことで、メディアでの紹介やSNSでの拡散を生み、これらの媒体から、プロデュースの相談が舞い込んでくる循環ができるとしています。

サウナ施設の運営を通じて得たノウハウと顧客エンゲージメントの高いブランド設計を強みとして、サウナ施設のプロデュースおよびコンサルティングを受託する体制の整備を進めており、現在、数社から施設プロデュースの相談があり、事業化の可能性を検討中です。

また、サウナグッズ・アパレルなどの開発、ポップアップイベントの企画など、サウナ周辺領域への横展開も検討しています。

(2)「ARCH」姉妹店として、新たな民泊型サウナ施設を立ち上げ

水際対策の緩和と円安基調に伴い、インバウンドが急速に回復しているとして、同社は機動的なレベニューマネジメントで在庫を調整しているといいますが、今後のさらなる需要拡大に対応できるよう、運営物件数の再拡大を進める計画です。

また、「ARCH」の姉妹店として、新たな民泊型サウナ施設の立ち上げに向け、民泊物件のリノベーションを進めており、「ARCH」とは異なるコンセプトで顧客層の拡大を目指したい考えです。

リスク分散を図るため、インバウンドに加えて、日本人の集客も強化する方針です。利用客の利便性を向上させ、滞在の満足度を高めるため、感染対策の徹底、設備・備品の更新・新規導入などの細かなアップデートを随時行い、稼働率向上に努めていきたいとしています。

また、今後はビルや別荘などのオーナーに対して、民泊・サウナ施設運営によって蓄積したノウハウを生かし、不動産の有効活用法を提案していきたい考えです。

(3)将来のEXITはバイアウトを想定

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

(4)2029年までにサウナ施設数累計23施設を計画

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

※サウナ施設数は、現在展開中の「ARCH」に類する規模のサウナ施設だけでなく、今後展開予定の小規模サウナ付き民泊施設等も含めた合計施設数

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・トラストホールディングス <3286> [東証G]

・極楽湯ホールディングス <2340> [東証S]

・タカチホ <8225> [東証S]

・アンビション DX ホールディングス <3300> [東証G]

・サンセイランディック <3277> [東証S]

・アエリア <3758> [東証S]

新株予約権者優待

【基準日】

毎年3月末日

【優待内容】

保有数に応じて、無料チケット、割引券、ご紹介チケットを毎年贈呈する予定。非会員には、会員権の付与もある。(3)以上の場合、希望に応じてVIP会員権の付与も可能。2年目以降、年会費55,000円(税込み)が必要だが、通常より安く「ARCH」を利用できる。

(1)新株予約権9~17個

【会員・非会員共通】

毎年、「合計4,000円分の割引券」「ご紹介チケット」を贈呈

【非会員】

初年度は会員権(税込み33,000円相当)を10,000円割引で提供

【既会員】

初年度はさらに20,000円分の割引券を追加提供

(2)新株予約権18~26個

【会員・非会員共通】

毎年、「合計12,000円分の割引券」「ご紹介チケット」を贈呈

【非会員】

初年度は会員権(税込み33,000円相当)を提供

【既会員】

初年度はさらに無料利用券を1枚提供

(3)新株予約権27~35個

【会員・非会員共通】

毎年、「合計24,000円分の割引券」「ご紹介チケット」を贈呈

【非会員】

初年度は会員権(税込み33,000円相当)を提供(希望に応じてVIP会員権に変更可能/初年度税込み55,000円相当)

【既会員】

初年度はさらに無料利用券を1枚提供

(4)新株予約権36~44個

【会員・非会員共通】

毎年、「合計40,000円分の割引券」「ご紹介チケット」を贈呈

【非会員】

初年度は会員権(税込み33,000円相当)を提供(希望に応じてVIP会員権に変更可能/初年度税込み55,000円相当)

【既会員】

初年度はさらに無料利用券を1枚提供

(5)新株予約権45個以上

【会員・非会員共通】

毎年、「合計60,000円分の割引券」「ご紹介チケット」を贈呈

【非会員】

初年度は会員権(税込み33,000円相当)を提供(希望に応じてVIP会員権に変更可能/初年度税込み55,000円相当)

【既会員】

初年度はさらに無料利用券を1枚提供

※「ご紹介チケット」:友人に「ARCH」を紹介できる(有償での体験利用を案内可能)。その後、友人が「ARCH」会員となった場合、申告制で、部屋の利用権・割引券などをプレゼント。

【申し込み方法】

基準日経過後、予約・注文可能の案内をする。その際、同社お問い合わせアドレスまで、「新株予約権者優待制度を利用する」と知らせる。

【注意事項】

※割引券は有効期限内に利用すること。

※2年目以降の優待内容は変更になる可能性がある。

発行者・募集情報

■募集新株予約権の発行者の商号及び住所、資本金等

株式会社アグニス

東京都港区北青山2-7-13

資本金:3,000,000円(2022年12月5日現在)

発行済株式総数:300株(同)

発行可能株式総数:10,000株

設立日:2017年12月20日

決算日:11月30日

■本新株予約権の発行者の代表者

代表取締役 藤永憲太郎

■本新株予約権の数(以下の個数を上限とする)

3,204個

■本新株予約権の払込金額

1個あたり 10,000円

■投資金額のコース及び個数

90,000円コース(9個)

180,000円コース(18個)

270,000円コース(27個)

360,000円コース(36個)

450,000円コース(45個)

900,000円コース(90個)

1,800,000円コース(180個)

2,700,000円コース(270個)

3,600,000円コース(360個)

4,500,000円コース(450個)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、450,000円コース(45個)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、4,500,000円コース(450個)を上限とする。

■申込期間

2023年2月1日~2月7日

■目標募集額

8,010,000円(上限募集額 32,040,000円)

特定投資家口座全体からの申し込みの上限は25,560,000円とする。

■払込期日

2023年3月3日

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額801万円を以下の目的に充てる予定

人件費 504万円

PR費用 120万円

手数料 176万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額2,403万円(目標募集額801万円と上限募集額3,204万円との差額)を以下の目的に充てる予定

人件費 912万円

PR費用 180万円

新規民泊物件立ち上げ費用 782万円

手数料 528万円

■連絡先

株式会社アグニス

電話番号:03-6897-0879

メールアドレス:info@agniss.tokyo

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

東京神楽坂・話題の会員制サウナホテル"ARCH"開業。独創的な発想で非日常空間をプロデュース!サウナ×宿泊施設で多角化経営に挑む「アグニス」

【タイトル】

~こちらの記事も読まれています(※外部リンク)~
 
▼ベンチャー企業へ投資した年に受けられる優遇措置
エンジェル税制とは?
 
▼FUNDINNOの評判・口コミを知りたい
FUNDINNO(ファンディーノ)とは?

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.