話題株ピックアップ【夕刊】(2):Aバランス、石油資源、オリエンタルランド
■ほくほくFG <8377> 1,017円 +16 円 (+1.6%) 本日終値
ほくほくフィナンシャルグループ<8377>は反発した。25日の取引時間終了後、第1回第5種優先株式の消却を発表した。財務体質が改善に向かっていると前向きに評価した買いが株価の支えとなったようだ。消却前となる同優先株式の発行済み総数の14.28%に相当する1074万3000株を3月31日に消却する。なお、商工中金は25日、ほくほくFGと北洋銀行<8524>との間で「事業再生・経営改善支援に関する業務協力契約」を締結したと発表している。
■Abalance <3856> 2,738円 +38 円 (+1.4%) 本日終値
Abalance<3856>が高い。正午ごろ、太陽光発電所事業を行う子会社WWBが、茨城県内に6カ所の太陽光発電所を保有するフレックスホールディングス(茨城県水戸市)の全株式を1月26日付で取得し子会社化したと発表。今回の子会社化は、優良な太陽光発電所を長期的に保有することで、ストック型ビジネスモデルへの転換を進めているAバランスグループの安定した事業基盤構築に資すると判断したという。取得価額は13億6800万円。なお、同件による23年6月期業績への影響は軽微としている。
■石油資源開発 <1662> 4,335円 +60 円 (+1.4%) 本日終値
石油資源開発<1662>が反発し、昨年来高値に接近した。26日付の日本経済新聞朝刊が「ブルネイは4月から、日本の石油資源開発に液化天然ガス(LNG)を供給する」と報じた。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。ブルネイLNG社のファリダ社長兼最高経営責任者(CEO)が日本経済新聞の取材に明らかにしたという。これまで東京ガス<9531>や大阪ガス<9532>、東京電力ホールディングス<9501>と中部電力<9502>が折半出資するJERAにブルネイはLNGを輸出してきたが、同CEOは新たな調達先を確保したいと述べ、石油資源以外の日本企業との契約締結にも意欲を示したとしている。
■デジタルガレージ <4819> 4,625円 +45 円 (+1.0%) 本日終値
デジタルガレージ<4819>は4日続伸。25日の取引終了後、Cookieに依存しないIDソリューション「ID-HUG(アイディーハグ)」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。IDソリューションは、サイト運営者や広告主が発行・管理するCookieデータ(ファーストパーティーCookie)などの閲覧履歴やユーザーが入力した個人情報をもとに、サードパーティーCookie同様に配信広告の効果測定を行う技術。「ID-HUG」は広告主が保有するファーストパーティーデータと広告配信プラットフォームが保有するユーザーデータを紐づけ、コンバージョンの計測や最適化の精度向上を実現したのが特徴で、フェイスブックやインスタグラム、LINE、グーグルなどに対応しており、他の広告配信プラットフォームにも順次対応する予定としている。
■コンコルディ <7186> 572円 +4 円 (+0.7%) 本日終値
コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>は底堅い。メガバンクがそろって売られ、東証の業種別指数の銀行業が下落するなか、堅調に推移している。26日付の日本経済新聞朝刊が「コンコルディア・フィナンシャルグループ傘下の横浜銀行は同じ神奈川県内を地盤とする神奈川銀行を完全子会社化する方針を固めた」と報じた。神奈川銀との連携強化による事業への好影響を期待した買いが株価の支えとなったようだ。報道を受け、コンコルディは同日の取引時間開始前に「神奈川銀行への完全子会社化に向けた株式公開買い付けを検討していることは事実」などとするコメントを発表した。今後開示すべき事実が生じた場合には速やかに公表するとしている。
■オリエンタルランド <4661> 21,245円 +130 円 (+0.6%) 本日終値
オリエンタルランド<4661>が10日続伸。25日の取引終了後、東京ディズニーリゾートが4月15日に開園40周年を迎えることを記念して、アニバーサリーイベント「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」を開催すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。アニバーサリーイベントでは、東京ディズニーランドで5年ぶりに新しく生まれ変わる昼のパレード「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」のほか、東京ディズニーシーでも水上グリーティング「レッツ・セレブレイト・ウィズ・カラー」を実施する。期間は4月15日から24年3月31日までの352日間で、ディズニーホテルなどでも特別プログラムや限定アイテムを提供するという。OLCは同時に、千葉県と包括連携協定を締結したと発表した。東京ディズニーリゾートが立地する千葉県とよりつながりを持ち、子どもたちの夢と未来を育むとともに、千葉県の地域活性化に一層貢献することが目的で、開業40周年を祝うスペシャルパレードを浦安市のほか、千葉県内数カ所で実施するとしている。
■芙蓉総合リース <8424> 8,810円 +40 円 (+0.5%) 本日終値
芙蓉総合リース<8424>が5日続伸。25日の取引終了後、東日本電信電話(NTT東日本、東京都新宿区)子会社で、超小型バイオガス発電を提供するビオストック(北海道帯広市)と食品リサイクル分野で業務協定を締結したと発表しており、好材料視された。今回の業務提携は、食品残渣の有効活用に向けた各種ソリューションを共同で提供するのが狙い。芙蓉リースは顧客に対して、ビオストックが提供する「超小型バイオガスプラント」をはじめとする食品リサイクルに関する各種ソリューションの紹介を行う一方、ビオストックは芙蓉リースから紹介を受けた顧客に対して、食品残渣の量や種類に応じた最適なソリューションの選定及びコスト削減効果を含めた試算などを行い、芙蓉リースの金融サービスを付加したソリューション提案を共同で行うとしている。
■イオンモール <8905> 1,828円 +8 円 (+0.4%) 本日終値
イオンモール<8905>は3日ぶりに小反発。SMBC日興証券は25日、同社株の目標株価を1750円から1950円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。23年2月期はコロナ禍の影響で日本・中国のモールが低迷し会社計画に対して大幅下振れの見通し。ただ、足もとでは中国での需要急回復や国内での新型コロナの影響軽減が進んでおり、23年以降は本格的な収益回復をみている。具体的には、同証券では23年2月期の連結営業利益は493億円(会社計画555億円)を予想しているが、24年2月期の同利益は587億円を見込んでいる。
■インソース <6200> 1,494円 -130 円 (-8.0%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
インソース<6200>が大幅安。25日の取引終了後に23年9月期第1四半期(10~12月)の決算を発表。売上高が前年同期比18.0%増の25億8600万円、営業利益が同15.2%増の8億9300万円と好調だったものの、業績進捗に特段のサプライズ感がなかったことから目先利益確定売りが優勢な展開となった。社会人教育に対する底堅いニーズを背景に、講師派遣型研修や公開講座の実施回数が増加した。人事サポートシステムを提供するITサービス事業も伸びた。通期見通しは据え置いている。
■弁護士ドットコム <6027> 2,683円 -183 円 (-6.4%) 本日終値
弁護士ドットコム<6027>が続急落した。25日の取引時間終了後に23年3月期第3四半期の単独決算を発表。22年10~12月期の最終利益は前年同期比で16%減の1億9700万円だった。7~9月期よりも前年同期比の減益率が大きくなったことを嫌気した売りが膨らんだようだ。売上高は22%増の22億1800万円だった。弁護士支援サービスが堅調だったほか、クラウドサイン事業も好調だった。半面、社員の増員で人件費が増加したほか、弁護士ドットコムの個人有料会員数は7~9月期との比較で微減となった。
株探ニュース