米ＧＤＰは２．９％増と予想上回る 在庫増が寄与 個人消費は予想下回る
日本時間２２時半に第４四半期の米ＧＤＰ速報値が発表され、前期比年率換算で２．９％増と予想を上回る内容となった。しかし、個人消費は２．１％増と予想を下回った。在庫投資が前回から大幅増となったことが全体を下支えした。ＧＤＰ増分の約半分は在庫の増加を反映。なお、２０２２年通期のＧＤＰの伸びは２．１％となった。
健全なペースでの拡大を示したものの、ＦＲＢの積極利上げが今年の成長見通しを危うくしていることを示している。 賃金上昇がインフレに追いつかない中、消費者のストレスの兆候も見られ、引き続きパンデミック時の財政支援策で積み立てた貯蓄の取り崩しを促した模様。物価上昇と借入コスト増加という負担が重くのしかかり、経済の先行きは危うくなっているとの指摘も聞かれた。
米実質GDP（速報値）（第4四半期）22:30
結果 2.9%
予想 2.7% 前回 3.2%
個人消費（前期比）
結果 2.1%
予想 2.7% 前回 2.3%
GDPデフレータ（前期比）
結果 3.5%
予想 3.2% 前回 4.4%
PCEコアデフレータ（前期比）
結果 3.9%
予想 3.8% 前回 4.7%