株価指数先物【寄り前コメント】 FOMC控え、OP権利行使価格の2万7250円~2万7500円の狭いレンジを想定

市況
2023年1月30日 8時18分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27410 +50 (+0.18%)

TOPIX先物 1985.5 +4.0 (+0.20)

シカゴ日経平均先物 27415 +55

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

27日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。朝方に発表された12月の米個人消費支出(PCE)価格指数では、FRBがインフレ指標として重要視しているPCEコア価格指数が前年同月比4.4%上昇し、前月の4.7%上昇から減速した。これにより、FRBが利上げペースを減速させるとの見方が強まり、 NYダウは中盤にかけて上げ幅が一時200ドルを超える場面も見られた。ただし、1月31日~2月1日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、取引終盤にかけて上げ幅を縮小。ナスダックは昨年12月の戻り高値を突破し、昨年9月以来の水準を回復した。

テスラ<TSLA>が連日で10%を超える上昇となったほか、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やエヌビディア<NVDA>が堅調だった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、小売、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、エネルギー、家庭用品・パーソナル用品、保険が下落した。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比55円高の2万7415円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円安の2万7350円で始まり、米国市場の取引開始後に軟化すると、2万7280円まで売られた。その後プラスに転じ2万7450円まで買われたが、再び2万7280円まで売られるといった荒い値動きに。終盤にかけてリバウンド基調が強まり、一時2万7480円まで上昇したが、買い一巡後は利食いに押される格好から、2万7410円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が見込まれる。日経225先物は75日移動平均線を上放れ、切り上がる5日線に沿ったリバウンドを見せている。また、先週の上昇で13週、26週、52週線を突破してきたことで、26週線が位置する2万7240円辺りが支持線として意識されやすい。FOMCを控え、節目の2万7500円突破は期待しづらいが、底堅さは意識されやすいと考えられ、オプション権利行使価格の2万7250円~2万7500円での狭いレンジを想定する。

もっとも、FRBの利上げが最終局面に近づきつつあるとの見方が強まるなか、ショートカバーが入りやすい状況でもある。そのため、2万7500円を明確に上放れてくる局面では、オプション権利行使価格の2万7500~2万7875円のレンジに切り上がる形となり、ロングも入りやすいだろう。

VIX指数は18.51に低下し、切り下がる13週線に上値を抑えられる形状を継続。一時17.97まで切り下がる場面も見られており、1月半ば以来の水準まで低下し、リスク選好に傾きやすい。また、先週のNT倍率は先物中心限月で5日、25日線が位置する13.80倍辺りでのこう着を継続していた。今週は日米ともに主要なハイテク株の決算発表が予定されていることもあり、NTロングに向かう可能性がありそうだ。

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