大手IT・ハイテクはレイオフ後でも20%の余剰人員=米国株個別
きょうの米株式市場はIT・ハイテク株主導で売りが強まっており、ダウ平均は7日ぶりに反落しているほか、ナスダックは1%超の大幅安となっている。FOMCなど今週の需要イベントを前に、このところの上昇の調整が出ているのかもしれない。
大手IT・ハイテク企業から大量の人員削減の計画が打ち出されており、市場もコスト削減への道筋として、ひとまず好感している。ただ、米大手銀からは、一部はレイオフの後でも人員は肥大化した状態にあるとの指摘が出ている。
マイクロソフト<MSFT>やアマゾン<AMZN>などで過去3年間に急増した従業員規模とそれぞれの売上高を比較。一部企業は人員削減を実施した後でも、平均20%の余剰人員の状態にあるとの見方を示した。
歴史的に売上高が利益の主要な原動力だが、需要低迷とマイナスの営業レバレッジは利益への圧力が今後さらに高まることを示唆する」と論じている。
昨年以降、一連のレイオフで10万人余りが職を失った。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美