1日の株式相場見通し=反発か、米株高受け再びリスク選好の地合いに
1日の東京株式市場は総じて買いが先行する展開となり、日経平均株価は2万7000円台半ばで頑強な値動きを示しそうだ。前日の欧州株式市場ではドイツやフランスなど主要国の株価指数が高かったほか、米国株市場でもこの流れを引き継ぎ、強気優勢の地合いとなった。米国では取引開始前に開示された10~12月期の雇用コスト指数がコンセンサスを下回ったことで、賃金インフレに対する警戒感が後退している、個別では好決算を受けてゼネラル・モーターズ<GM>やエクソン・モービル<XOM>が大きく買われ、全体相場を牽引した。東京市場でもこの流れを引き継ぎリスク選好の地合いとなることが予想される。前日は引け際に手仕舞い売りがかさんだものの、下げ幅は100円あまりにとどまり、押し目買い需要の強さも観測された。ただ、日本時間2日未明に発表されるFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を控え、きょうは前日に下げた分は取り戻す展開が想定されるものの上値も重そうだ。米株価指数先物やアジア株市場の動向次第では不安定な動きとなるケースも考えられる。
31日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比368ドル95セント高の3万4086ドル04セントと反発。ナスダック総合株価指数は同190.738ポイント高の1万1584.552だった。
日程面では、きょうは1月の新車販売台数、1月の軽自動車販売台数など。海外では1月の財新中国製造業PMI、22年10~12月期香港域内GDP(速報値)、12月のユーロ圏失業率、1月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)、ブラジル中銀の政策金利発表、1月のADP全米雇用リポート、1月の米ISM製造業景況感指数、12月の米建設支出のほか、FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見など。