株価指数先物【寄り前コメント】 FOMC結果を前に基本こう着も、短期トレードではOP権利行使価格の2万7625円を意識

市況
2023年2月1日 8時19分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27490 +190 (+0.69%)

TOPIX先物 1989.0 +13.5 (+0.68)

シカゴ日経平均先物 27490 +190

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

31日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。取引開始前に発表された10-12月の雇用コスト指数は、前期比1.0%上昇と市場予想(1.1%上昇)を下回った。インフレ鈍化の兆候が示されたとして、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を縮小させるとの見方が広がった。米長期金利が3.50%前後に低下し、テスラ<TSLA>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>など大型テック株のほか、半導体株の一角が買われたことも相場を押し上げた。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇し、自動車・同部品、運輸、小売、素材、耐久消費財・アパレルの強さが目立った。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比190円高の2万7490円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円高の2万7310円で始まった。利食いや持ち高調整の売りが優勢となるなか、一時2万7190円まで売られたが、米国市場の取引開始後にプラスに転じると、終盤にかけて上げ幅を広げ、2万7490円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が見込まれる。FOMC結果やパウエルFRB議長の発言を控えて、買い一巡後はこう着感が強まってくるだろう。ただし、取引終了後に10-12月期決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が、予想を上回る内容が材料視され、時間外取引で3%近く上昇していることもあり、ショートカバーを誘い込みそうだ。

日経225先物はナイトセッションで2万7190円まで売られたものの、ボリンジャーバンドの+1σ水準まで下げたことで過熱感は和らいだ。ボリンジャーバンドの+2σは2万7700円水準まで切り上がってきたこともあり、節目の2万7500円を捉えてくるようだと、ヘッジ対応に伴うロングに向かわせよう。

基本的には2万7500円辺りでのこう着となり、底堅さが意識されてくる局面では、短期的なトレードではあるものの、オプション権利行使価格の2万7625円、2万7750円辺りをターゲットとしたロングを想定。利食いに押される局面では、2万7375円辺りでの押し目狙いのロングスタンスになりそうだ。

VIX指数は19.40に低下した。一時20.70まで上昇する場面も見られたが、切り下がる25日線に上値を抑えられる形状だったため、リスク選好に向かわせやすい。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.81倍だった。引き続き25日線が位置する13.80倍を挟んだこう着を見せており、NTスプレッドを狙ったトレードは取りづらいだろう。AMDの時間外の上昇を手掛かりとしたNTロングは入りそうだが、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られよう。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.