3日の株式相場見通し=続伸、ナスダック大幅高受け買い優勢
3日の東京株式市場は買い優勢の展開となることが予想される。ECB理事会の結果発表を受けた前日の欧州株市場がほぼ全面高に買われたほか、米国株市場では長期金利の低下を背景にハイテク株への買いが目立ち、ナスダック総合株価指数が大幅続伸となりフシ目の1万2000ポイントを上回った。個別では交流サイト運営のメタ・プラットフォームズ<META>が、決算発表の内容と自社株買い発表が好感されて一時30%近い急騰をみせ、これがハイテク株全般に対するマーケットのセンチメント改善につながった。また、電気自動車(EV)大手のテスラ<TSLA>が一時8%超の大幅高をみせるなど主力大型株への買いが目立つ状況にある。ただ、内需株の上値が重くNYダウは小幅マイナス圏で引けた。製薬大手のメルク<MRK>や保険のトラベラーズなどダウ採用銘柄が売られたこともあって、ナスダック指数とは足並みの揃わない展開となっている。相対的に日経平均が出遅れる東京市場では株価の水準訂正余地が意識されるが、日本時間今晩に発表が予定される1月の米雇用統計発表などを控え、引き続き上値の重い地合いとなることも考えられる
2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比39ドル02セント安の3万4053ドル94セントと小幅反落。ナスダック総合株価指数は同384.498ポイント高の1万2200.818だった。
日程面では、きょうは2月の日銀当座預金増減見込み、3カ月物国庫短期証券の入札など。海外では1月の財新中国非製造業PMI、1月の米雇用統計、1月の米ISM非製造業景況感指数など。