注目銘柄ダイジェスト(前場):ZHD、NTN、ELEMENTSなど

市況
2023年2月3日 11時56分

日本酸素HD<4091>:2270円(+174円)

大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計コア営業利益は875億円で前年同期比14.7%増となっている。10-12月期は314億円で7-9月期の259億円からは大幅な増益となる形に。米国や欧州州事業の利益が順調に拡大する状況となっている。半導体向け特殊ガスの先行き懸念などが先行していたとみられ、好決算を受けて買い安心感が先行する展開のようだ。

ソニーG<6758>:12030円(+540円)

大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は4287億円で前年同期比7.8%減となったが、市場予想は400億円強上回る着地になっている。また、通期予想は従来の1兆1600億円から1兆1800億円に上方修正。懸念されていたゲーム&ネットワークサービス、イメージング&センシング・ソリューションの主力2事業が大幅増益と好調、上方修正値はコンセンサス並みだが、ストレートに評価の動きが強まっている。

NTN<6472>:286円(+24円)

大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は60億円で85億円程度の市場予想を下振れる着地になった。物流混乱によるコスト増で自動車関連分野が伸び悩む格好に。通期予想は前期比3.8倍の260億円を据え置き、自動車は下方修正も産業機械と補修分野が上振れのもよう。また、24年3月期営業利益は390-420億円の水準が目標とあらためて示されているもようであり、ポジティブに受け止める動きが優勢のようだ。

日新電<6641>:1686円 カ -

ストップ高買い気配。親会社である住友電工が、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表。同社では賛同の意見を表明しており、TOB価格の1700円にサヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB価格は前日終値に対して22.7%のアップ率となっている。TOB期間は2月3日から3月22日まで。なお、住友電工とは同社のほかに、テクノアソシエの完全子会社化も発表している。

ZHD<4689>:427.1円(+52.7円)

大幅続伸。前日に第3四半期決算、並びに、ヤフー、LINEとの合併方針を発表している。経営体制の刷新は市場の期待よりも早いタイミングと評価され、今後の経営スピードの加速化を期待する動きが先行へ。一方、10-12月期調整後EBITDAは935億円で前年同期比4.5%減となったが、子会社化したPayPayを除けば前年並みを確保。通期では3315億円の見通しと、従来予想の下限水準としているが、あく抜け感につながっているようだ。

エコモット<3987>:586円(-5円)

朝高後、値を消す展開。生産性向上エッジAIカメラシステム「PROLICA」を開発し、レンタルを開始したと発表している。ディープラーニングを用いた画像解析により、目視による状況認識や異常検知等を代行するシステム。工事車両の出入口に接近する一般車両の検知と作業員への通知で接触事故を防止するほか、危険箇所への立ち入りの監視、操作画面モニタや検針メーターの読み取りによる品質管理・作業効率の向上などで利用できるとしている。

ELEMENTS<5246>:948円(-133円)

大幅に4日ぶり反落。東証が3日から信用取引に関する規制措置を強化したことが嫌気されている。新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)となった。日証金も増担保金徴収措置を実施している。ELEMENTS株は22年12月27日に312円で初値を付けてから今月2日に1275円まで上昇するなど短期間に急騰しており、高値警戒感からの利益確定売りも出ているとみられる。

クリングル<4884>:776円(-14円)

3日ぶり反落。慢性期完全脊髄損傷の複合治療に世界で初めて成功したと1日に発表したことが引き続き買い材料視されている。慶應義塾大学が保有するiPS細胞由来神経幹・前駆細胞とクリングルファーマが開発する組換えヒトHGFタンパク質及びスキャフォールド(足場基材)の併用療法で、脊髄の神経線維を切断した完全脊髄損傷モデル動物の慢性期に新たな神経回路の構築による運動機能と排尿機能の回復に成功したとしている。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.