ISM非製造業景気指数は消費者需要の回復を示唆
日本時間0時に発表になった1月調査分のISM非製造業景気指数は55.2と景気判断基準の50を回復し、予想も大きく上回った。前回大きく低下していた新規受注が急反転し、雇用指数も判断基準の50を回復している。景気減速の懸念に反して、消費者需要の回復を示唆した格好。
昨年末の消費活動の後退が家計需要の持続的な縮小の始まりというよりは、むしろ一時的なものであった可能性が高いことを示した。1月の米雇用統計が衝撃的に強かったことと合わせると、労働市場、インフレ鈍化、賃金上昇が少なくとも、いまのところは消費を支え続けていることが示されている。また、中国の経済再開も反映していると思われる。
指標発表後に米株式市場でダウ平均は一時的に下げ幅を拡大し、為替市場ではドル買いが加速した。
ISM非製造業景気指数(1月)00:00
結果 55.2
予想 50.4 前回 49.2(49.6から修正)
ISM非製造業景気指数(1月)詳細
総合 55.2(49.2)
事業活動 60.4(53.5)
新規受注 60.4(45.2)
雇用 50.0(49.4)
入荷水準 50.0(48.5)
仕入価格 67.8(68.1)
輸出 59.0(47.7)
輸入 53.0(52.7)
()は前回
NY株式3日(NY時間10:14)
ダウ平均 33955.42(-98.52 -0.29%)
ナスダック 12100.88(-99.94 -0.85%)
CME日経平均先物 27585(大証終比:+95 +0.34%)
USD/JPY 130.91 EUR/USD 1.0831 GBP/USD 1.2096
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美