本日注目すべき【好決算】銘柄 デサント、資生堂、コーセー (6日大引け後 発表分)

注目
2023年2月7日 7時01分

2月6日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

デサント <8114> [東証P]  ★4-12月期(3Q累計)経常は79%増益、今期配当12円増額

◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比79.1%増の104億円に拡大して着地。国内において返品率と値引率を低水準で維持したほか、韓国ではアスレチック部門が引き続き好調だった。また、韓国と中国の持ち分法適用関連会社の業績拡大に伴い、投資利益が増加したことも大幅増益に貢献した。

通期計画の123億円に対する進捗率は84.9%に達しており、業績上振れが期待される。

併せて、期末一括配当を従来計画の28円→40円(前期は25円)に大幅増額修正した。

明豊ファシリ <1717> [東証S]  ★今期経常を一転6%増益・最高益に上方修正、配当も2.5円増額

◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.6億円→9.2億円に6.4%上方修正。従来の前期比横ばい予想から一転して6.4%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。建設工事の発注者を支援するコンストラクション・マネジメントへの需要が高まるなか、体制強化などによって社内で管理する受注粗利益が過去最高を更新する見通しとなったことが上振れの要因。

併せて、期末一括配当を従来計画の29円→31.5円(前期は28円)に増額修正した。

ケアサービス <2425> [東証S]  ★4-12月期(3Q累計)経常が20%増益、株主優待新設

◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.7%増の3.4億円に伸びて着地。シニア向け総合サービス事業でエンゼルケアの高水準なニーズが継続したことが寄与。業務効率化による経費削減や本社コストの圧縮なども大幅増益につながった。

併せて、株主優待制度を新設すると発表。3月末の100株以上保有者に対し、一律1000円分のクオカードを贈呈する。

マーチャント <3121> [東証S]  ★今期経常を6%上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の3億6000万円→3億8000万円に5.6%上方修正。増益率が65.1%増→74.3%増に拡大する見通しとなった。販売用不動産(神戸市東灘区)の売却に伴い、売却益1.7億円を計上することが利益を押し上げる。

資生堂 <4911> [東証P]  ★前期最終を33%上方修正

◆22年12月期の連結最終利益を従来予想の255億円→340億円に33.3%上方修正。減益率が45.6%減→27.5%減に縮小する見通しとなった。積極的なマーケティング活動や緩急のある費用コントロール、構造改革効果、為替影響などによって、中国および国内での落ち込みや戦略的追加投資を吸収し、利益は上振れした。

コーセー <4922> [東証P]  ★前期経常を25%上方修正

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の226億円→283億円に25.2%上方修正した。国内の百貨店・化粧品専門店チャネル、欧米を中心に展開する「タルト」のホリデー商戦がそれぞれ好調だった。また、原価率の上昇を抑制したことやコストコントロールの推進も上振れの要因となった。

NKK <6943> [東証S]  ★今期経常を一転25%増益に上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の8億円→11億円に37.5%上方修正。従来の8.9%減益予想から一転して25.3%増益見通しとなった。生産増強の取り組みや円安効果などが寄与し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

日立造 <7004> [東証P]  ★今期最終を20%上方修正

◆23年3月期の連結最終利益を従来予想の100億円→120億円に20.0%上方修正。増益率が26.6%増→51.9%増に拡大する見通しとなった。第3四半期に固定資産売却益を計上したことに加え、子会社オーナミの株式66.6%をセンコーHD <9069> [東証P]へ売却することに伴う売却益の発生も最終利益を押し上げる。

三菱食品 <7451> [東証S]  ★今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の215億円→250億円に16.3%上方修正。増益率が5.5%増→22.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。採算管理の強化による利益率改善や業務用取引の復調に加え、ケー・シー・エスの買収効果なども上振れの要因となる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→110円(前期は80円)に増額修正した。

シモジマ <7482> [東証P]  ★今期経常を57%上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の14億円→22億円に57.1%上方修正。増益率が3.7倍→5.8倍に拡大する見通しとなった。昨年10月時点の前回予想では先行き不透明感から下期の数字を据え置いたが、足もと第3四半期における経済活動が予想以上に活発化し、収益が計画を上回ることが上振れの背景。

Uアローズ <7606> [東証P]  ★今期経常を24%上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の52.3億円→65億円に24.3%上方修正。増益率が85.0%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。外出需要の高まりを背景に実店舗を中心に売上回復が顕著となるなか、セール販売の抑制が寄与し採算が大きく改善する。

NEWART <7638> [東証S]  ★今期経常を19%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円→38億円に18.8%上方修正。増益率が8.8%増→29.3%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。ジュエリー・アート・オークション事業の業績が好調に推移し、売上高が計画を12.4%も上回ることが利益を押し上げる。

日産東HD <8291> [東証P]  ★4-12月期(3Q累計)経常が85%増益で着地

◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比85.4%増の45.5億円に拡大して着地。連結子会社1社を除外した影響があったものの、新車販売台数の増加などで吸収し売上高は前年並みを確保した。前期に実施した日産販売会社3社の統合効果や中古車事業の収益力向上に加え、販管費の削減を進めたことも大幅増益につながった。

通期計画の52億円に対する進捗率は87.7%に達しており、業績上振れが期待される。

京王 <9008> [東証P]  ★今期経常を3.1倍増益に上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の135億円→168億円に24.4%上方修正。増益率が2.5倍→3.1倍に拡大する見通しとなった。水際対策緩和による訪日外国人旅行客の増加や全国旅行支援の影響が想定以上に大きく、ホテル業で宿泊需要が急回復したことが要因。助成金収入などが計画を上回ることも利益を押し上げる。

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