6日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続落、金利先高懸念が再燃
■NY株式:米国株式市場は続落、金利先高懸念が再燃
ダウ平均は34.99ドル安の33,891.02ドル、ナスダックは119.51 ポイント安の11,887.45で取引を終了した。
先週発表された雇用統計やISM非製造業景気指数が予想以上に強かったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化を懸念した売りが先行。また、週末に政府が中国の偵察気球を追撃したことで米中関係の悪化を懸念した売りも強まった。一方、終盤にかけてはパウエル議長のインタビューやバイデン大統領の一般教書演説を控えた買い戻しにより下げ幅を縮小して終了した。セクター別では自動車・自動車部品、保険が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は国内でモデルYのSUVの値上げを発表したことで業績回復期待が高まり、上昇した。一方、肉食品メーカーのタイソン・フーズ(TSN)は四半期決算で1株利益が予想を下回り下落。また、コンピューターメーカーのデル・テクノロジー(DELL)はPCやノートブックの世界需要の鈍化に対処するため、全従業員の5%を削減する計画を発表して下落。オンライン決算のペイパル(PYPL)や通信のTモバイル(TMUS)はアナリストの投資判断引き下げでそれぞれ下落した。
画像検索サービスのピンタレスト(PINS)は取引終了後に決算を発表。月間利用者数の伸びが予想を下回ったほか、見通しが弱く時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:日米金利差拡大観測が再燃、ドル・円は一時132.90円
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、132円00銭から132円90銭まで上昇し、132円63銭で引けた。日本政府が黒田総裁の後任として雨宮現副総裁を念頭に置きながら就任を打診したとの報道で、現行の緩和維持方針が継続するとの見方が強まり円売りが再燃。また、米国の労働市場が依然ひっ迫、経済も警戒したほど悪化しないとの思惑に米連邦準備制度理事会(FRB)のピーク金利5%超予想が再燃し、長期金利上昇に伴うドル買いに拍車をかけた。
ユーロ・ドルは、1.0780ドルから1.0710ドルまで下落し、1.0725ドルで引けた。ユーロ・円は142円66銭まで上昇後、142円11銭へ弱含んだ。ポンド・ドルは、1.2077ドルから1.2006ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9244フランから0.9291フランまで上昇。
■NY原油:反発で74.11ドル、ポジション調整的な買いが強まる
NY原油先物3月限は反発(NYMEX原油3月限終値:74.11 ↑0.72)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.72ドルの74.11ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは72.25ドル-74.43ドル。アジア市場の終盤で74ドル台を回復した後、ロンドン市場では74ドルを挟んだ水準で推移。ドル高と米長期金利の上昇を意識して伸び悩んでいたが、ニューヨーク市場の後半にかけてポジション調整的な買いが強まり、通常取引終了後の時間外取引で74.43ドルまで戻した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 36.37ドル -0.06ドル(-0.16%)
モルガン・スタンレー(MS) 98.88ドル -0.55ドル(-0.56%)
ゴールドマン・サックス(GS)370.80ドル +0.85ドル(+0.23%)
インテル(INTC) 28.69ドル -1.27ドル(-4.22%)
アップル(AAPL) 151.73ドル -2.77ドル(-1.79%)
アルファベット(GOOG) 103.47ドル -1.75ドル(-1.66%)
メタ(META) 186.06ドル -0.47ドル(-0.25%)
キャタピラー(CAT) 251.42ドル +3.66ドル(+1.48%)
アルコア(AA) 52.02ドル -0.72ドル(-1.37%)
ウォルマート(WMT) 140.68ドル -1.03ドル(-0.73%)
《ST》