ダウ平均は4日続落 パウエル議長の講演待ちの雰囲気も=米国株前半
NY株式7日(NY時間12:29)
ダウ平均 33789.85(-101.17 -0.30%)
ナスダック 11904.16(+16.71 +0.14%)
CME日経平均先物 27500(大証終比:-100 -0.36%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は4日続落。きょうも売りが先行して始まったものの、動きが一巡した後はIT・ハイテク株中心に買戻しも見られている。
このあとパウエルFRB議長の講演が予定されており、その内容を見極めたい雰囲気も強い。市場では、議長は先週のFOMC同様にタカ派な発言を繰り返す可能性が高いと見られている。特に先週の予想外に強かった米雇用統計について何か触れるか注目しているようだ。あくまで単月の数字とのスタンスを強調してくるのか、それとも、労働市場のひっ迫をさらに懸念した発言になるのか注目される。
議長は先週のFOMC後の会見で、利上げは年内あと2回の可能性を具体的に示唆していた。先週の米雇用統計を受けても、その意向は変わらないものと見られている。
先週の米雇用統計で一歩後退したとはいえ、市場は年内の利下げ期待を温存している。しかし、FRBはもともと、年内利下げには否定的な見解を示しており、そのスタンスを変える必要はない。
エネルギーや銀行が買われているほか、IT・ハイテク株も買い戻しが入っている。一方、産業株は軟調な推移となっているものの、ボーイング<BA>は上昇。年内に主に財務と人事で2000人近くの人員を削減する見通しだと伝わった。シアトル・タイムズ紙が伝えた。財務部門で約1500人、人事で最大400人が削減されるという。削減方法は自然減とレイオフの組み合わせで行うという。
家庭用品販売のベッド・バス&ビヨンド<BBBY>が急落。経営再建中の同社は破産回避のために、優先株やワラント発行で最大10.25億ドルの増資を計画していると伝わった。ただ、アナリストからは「資金調達計画は最後のあがき」との声も聞かれた。
ボーイング<BA> 210.84(+4.03 +1.95%)
ベッド・バス<BBBY> 3.17(-2.69 -45.90%)
アップル<AAPL> 152.58(+0.85 +0.56%)
マイクロソフト<MSFT> 262.97(+6.20 +2.41%)
アマゾン<AMZN> 99.48(-2.71 -2.65%)
アルファベットC<GOOG> 105.28(+1.81 +1.75%)
テスラ<TSLA> 192.62(-2.14 -1.10%)
メタ・プラットフォームズ<META> 188.13(+2.07 +1.11%)
AMD<AMD> 83.25(-0.43 -0.51%)
エヌビディア<NVDA> 215.38(+4.49 +2.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美