プルデンシャルが決算受け下落 手数料収入の減少が影響 資本還元のペースの低さに懸念も=米国株個別
生命保険のプルデンシャル・ファイナンシャル<PRU>が下落。引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株営業利益が予想を下回った。手数料収入の減少が影響した。ただ、同社は「パンデミックによる死亡率の改善、金利上昇による運用益への恩恵、および基礎となる事業の成長によって部分的に相殺された」とも述べている。
同社は5.58億ドルの損失を計上したが、買収した新興企業に関連する7.13億ドルの、のれん代償却を計上したとしている。今後はより成熟した企業を買収のターゲットにするとも述べている。
アナリストは「基本的な収益モメンタムは改善しているようだが、資本還元のペースが低いことは依然として懸念材料ではある」と述べている。「最近の資産売却により、現金が溢れているはずだ」とも語った。
「自社株買いは予想通りだったが、以前の水準からは著しく減速している」とも付け加えた。
(10-12月・第4四半期)
・1株営業利益(調整後):2.42ドル(予想:2.50ドル)
・1株当たり純資産(調整後):99.22ドル
・税引き前利益:11.9億ドル(予想:12億ドル)
・運用資産(AUM):1.38兆ドル
(NY時間10:28)
プルデンシャル<PRU> 104.74(+1.94 +1.88%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美