株価指数先物【寄り前コメント】 スキャルピング中心のトレードのなか、OP権利行使価格の2万7125円~2万7500円のレンジを想定(訂正)

市況
2023年2月9日 8時16分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27390 -210 (-0.76%)

TOPIX先物 1970.5 -12.5 (-0.63%)

シカゴ日経平均先物 27395 -205

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

8日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が同日の講演で「金利は想定より高い水準でより長く維持され、長い闘いになる可能性がある」と発言。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、抑制的な金融政策を「数年」維持すべきとの見解を示した。FRB高官らの発言がタカ派寄りと受け止められ、米利上げの早期停止観測や年内の利下げ期待が後退。利上げ継続による景気悪化が懸念されて、景気敏感株やハイテク株などに売りが広がった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、ヘルスケア機器・サービスのみが上昇した一方で、メディア、耐久消費財・アパレル、半導体・同製造装置が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比205円安の2万7395円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比20円安の2万7580円で始まり、直後に付けた2万7590円を高値に軟化すると、2万7450円~2万7500円辺りで推移。米国市場の取引開始後に、いったん2万7530円まで買い戻される場面も見られたが続かず、2万7360円~2万7440円辺りにレンジを切り下げ、2万7390円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開が見込まれる。日経225先物はナイトセッションの開始直後に支持線として期待されていた5日移動平均線を下回っていた。その後の弱い値動きによって2万7500円辺りで推移するボリンジャーバンドの+1σも下回ってきており、いったんは75日線が位置する2万7210円処を試す可能性がありそうだ。そのため、ややショートに向かいやすいことから、オプション権利行使価格の2万7125円~2万7500円のレンジを想定する。

また、ボリンジャーバンドの+1σが抵抗として意識され始めるようだと、75日線から節目の2万7000円辺りを狙ったショートも入りやすくなるため、押し目狙いのロングの動きは弱まることになろう。もっとも、決算発表がピークを迎えているなか、前日のソフトバンクグループ <9984> [東証P]の下落影響もあり、決算内容を見極めたいとするムードは強まりやすい。本日はトヨタ自動車 <7203> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]の決算が控えていることもあり、スキャルピング中心の短期的なトレードに向かわせよう。

VIX指数は19.63に上昇した。依然として25日線に上値を抑えられる形での調整トレンドを形成している。ただし、足もとで25日線での攻防が継続しており、同線突破からの反転も意識されるため神経質な展開になりそうだ。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.91倍に低下した。5日線を下回って始まると、一時13.85倍まで低下し、25日線(13.83倍)に接近する場面が見られた。その後は25日線が支持線として意識されるなかNTショートを巻き戻す動きとなったが、米国市場の流れを受けて再び25日線水準まで低下を見せてくる可能性はありそうだ。

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