株価指数先物【引け後コメント】 ナイトセッションで東京エレクの決算インパクトへの期待が高まる可能性

市況
2023年2月9日 18時54分

大阪3月限

日経225先物 27530 -70 (-0.25%

TOPIX先物 1980.0 -3.0 (-0.15%)

日経225先物(3月限)は前日比70円安の2万7530円で取引を終了。寄り付きは2万7420円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7395円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。現物の寄り付き直後につけた2万7390円を安値に下げ渋る動きとなり、前場中盤には2万7500円を回復。節目の2万7500円では強弱感が対立しやすく、前場半ば以降は2万7430円~2万7500円辺りのレンジで推移。ただし、後場半ばに決算を発表したトヨタ自動車 <7203> [東証P]が決算評価の流れから一時大きく買われる場面も見られ、これがセンチメントの改善につながった。日経225先物はレンジを上放れ、一時2万7610円と小幅ながらプラスに転じた。引けにかけては持ち高調整により下落とはなったものの、節目の2万7500円を回復するなど底堅さは意識された。

東京エレクトロン <8035> [東証P]が終日軟調な展開で指数の重荷となった。引け後に決算発表を控えていたこともあり、いったんポジションを圧縮する格好だろう。なお、同社は取引終了後に2023年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は5460億円から5800億円に上方修正しており、コンセンサス(5580億円程度)を上回る修正となった。グローベックスの主要な米株先物がプラス圏で推移していることもあり、米国市場がこの流れのまま反発となれば、より東京エレクトロンの決算インパクトが強まる可能性はありそうだ。

日経225先物は終値ベースでは、概ね切り上がるボリンジャーバンドの+1σに沿ったトレンドを形成している。2万7500円水準での底堅さも意識されるなか、東京エレクトロンの決算評価が、他の半導体株へ広がりを見せてくることで、直近の調整に対するリバランスの動きとなりそうだ。なお、NT倍率は先物中心限月で13.90倍だった。一時13.85倍まで低下する場面も見られ、支持線として意識される25日移動平均線を試す動きとなった。25日線のサポート確認からのNTロングの組成に向かわせそうだ。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが1330枚、シティが670枚、野村が500枚程度の売り越しに対して、三菱UFJが750枚、バークレイズが690枚、ソジェンが620枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが1960枚、モルガンSが1180枚、ABNアムロが480枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1480枚、SBIが630枚、JPモルガンが590枚程度の買い越しだった。

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