話題株ピックアップ【夕刊】(3):円谷フィHD、東合成、三菱UFJ
■円谷フィHD <2767> 2,550円 +50 円 (+2.0%) 本日終値
円谷フィールズホールディングス<2767>が反発。平和<6412>が8日に23年3月期業績予想の上方修正を発表したほか、9日にはゲームカード・ジョイコホールディングス<6249>やダイコク電機<6430>が23年3月期業績予想の上方修正を発表しており、パチンコ・パチスロ関連銘柄の好業績発表が相次いでいることから、同社にも連想買いが入ったもよう。なお、決算発表は2月13日を予定している。
■東亞合成 <4045> 1,179円 +18 円 (+1.6%) 本日終値
東亞合成<4045>が後場に入り上げ幅を拡大し、昨年来高値を更新した。この日、取得総数600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.95%)、取得総額60億円を上限とする自社株買いの実施を発表。これを材料視した買いが集まった。取得期間は2月13日から12月31日まで。あわせて同社は22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示し、最終利益は前期比15.2%減の106億円の見通しを示した。加えて、3月の定時株主総会において、THE KILTEARN GLOBAL EQUITY FUNDによる株主提案について反対することを決議したとも公表している。
■三菱UFJ <8306> 957.8円 +12.9 円 (+1.4%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは買い優勢の展開。日銀の次期総裁人事発表が近づくなか、思惑が交錯しメガバンクの株価も方向感がつかみきれない状況にある。次期総裁については、きょう10日に明らかになるとみられていたが、来週にずれ込む公算が大きくなっており、市場では「人選で揉めているのではないか」(中堅証券ストラテジスト)という声も聞かれる。副総裁人事も含めマーケットの関心は高く、これはメガバンクをはじめとする銀行株の動向にも少なからぬ影響を与える可能性が高い。ただ、市場では「(誰が次期総裁になっても)黒田日銀総裁が行った大規模金融緩和路線の修正は必至で、長期金利の上昇はメガバンクにとっては運用環境の改善につながる」(同)との見方が根強い。
■サンリオ <8136> 4,305円 -650 円 (-13.1%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
サンリオ<8136>が反落。9日の取引終了後、特別調査委員会を設置すると発表しており、先行き不透明感を嫌気した向きの売りが出たようだ。ライセンス事業における特定の取引先を管理するライセンス営業本部担当者により、ロイヤルティーをあるべき月に売り上げ計上せずプールすることで、任意の月に計上を行う期間帰属の操作を行っていたことが判明したため。操作した取引は最大で1億円強と想定しているという。
■湖北工業 <6524> 6,020円 -640 円 (-9.6%) 本日終値
9日に決算を発表。「今期経常は8%減益、前期配当を5円増額・今期は5円増配へ」が嫌気された。
湖北工業 <6524> [東証S] が2月9日大引け後(15:05)に決算を発表。22年12月期の連結経常利益は前の期比1.8%増の44.4億円になったが、23年12月期は前期比8.1%減の40.8億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を50円→55円(前の期は55円)に増額し、今期も前期比5円増の60円に増配する方針とした。
■エイベックス <7860> 1,626円 -137 円 (-7.8%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
9日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が16%減益で着地・10-12月期は赤字転落」が嫌気された。
エイベックス <7860> [東証P] が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比16.5%減の33.5億円に減った。
■沖電気工業 <6703> 694円 -47 円 (-6.3%) 本日終値
沖電気工業<6703>は3日ぶりに急反落した。9日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、最終損益の見通しを30億円の黒字から30億円の赤字(前期は20億6500万円の黒字)に見直した。増益予想から一転して最終赤字の計画となったほか、期末一括配当予想も10円減額の20円(前期末比10円減配)に修正。これらをネガティブ視した売りが膨らんだ。売上高の見通しは4250億円から3720億円(前期比12.5%減)に引き下げた。期初の想定以上に半導体などの部材調達難に伴う生産減の影響が拡大した。部材価格の高騰やソフト開発案件の失敗コストなどもあって、影響を業績予想に反映した。
■共立メンテナンス <9616> 5,270円 -340 円 (-6.1%) 本日終値
共立メンテナンス<9616>が安い。9日の取引終了後に発表した23年3月期第3四半期累計(22年4~12月期)の連結決算は、売上高が前年同期比22.9%増の1291億3100万円、最終損益が41億4300万円の黒字(前年同期は39億3000万円の赤字)だった。通期の業績予想は据え置いた。4~12月期の最終利益は通期の計画(28億円の黒字)を上回ったものの、今後の業績回復と再成長に向けた新規開業費用・修繕費用の発生と、原材料・エネルギーコストの上昇による影響などを考慮したといいい、業績の上振れを期待した投資家の失望売りを促したようだ。4~12月期のホテル事業はインバウンド需要の回復などを支えに高い稼働率と客室単価を維持し、大幅な増収・黒字化を達成した。
■ニッパツ <5991> 859円 -49 円 (-5.4%) 本日終値
9日に決算を発表。「今期営業を16%下方修正」が嫌気された。
ニッパツ <5991> [東証P] が2月9日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益は前年同期比51.6%増の247億円に拡大した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の380億円→320億円(前期は213億円)に15.8%下方修正し、増益率が77.9%増→49.8%増に縮小する見通しとなった。
■FUJI <6134> 2,037円 -114 円 (-5.3%) 本日終値
9日に決算を発表。「今期経常を一転3%減益に下方修正」が嫌気された。
FUJI <6134> [東証P] が2月9日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.5%減の219億円となった。併せて、通期の同利益を従来予想の320億円→289億円(前期は299億円)に9.7%下方修正し、一転して3.5%減益見通しとなった。
■ストリームM <4772> 191円 +50 円 (+35.5%) ストップ高 本日終値
ストリームメディアコーポレーション<4772>がストップ高の191円に買われた。この日、K-POPグループ「BTS」や「SEVENTEEN」などを抱える韓国の芸能事務所HYBEが、ストリームM親会社のSMエンターテインメントを買収すると発表したことを受けて、思惑的な買いが向かったようだ。HYBEは、SMエンターテインメント創業者であるイ・スマン元総括プロデューサーが保有している持ち分14.8%を4228億ウォンで取得するほか、少数株主が保有しているSMエンターテインメント株式のTOBを実施するという。両社のグローバルな力量を結集させることで、世界の大衆音楽市場のゲームチェンジャーに跳躍するのが狙いとしている。
■アルー <7043> 1,067円 +150 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値
アルー<7043>がストップ高まで買われた。同社は9日取引終了後、23年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比17.0%増の2億7000万円としていることが好感されたようだ。売上高は同18.2%増の32億7700万円を見込む。新規顧客開拓に加え、クラウド型eラーニングシステム「etudes」への積極投資による売上高の伸びを優先するとしている。なお、22年12月期通期の連結決算は、売上高が前の期比15.7%増の27億7200万円、営業利益が同17.1%減の2億3000万円だった。
■カッシーナ・イクスシー <2777> 1,125円 +150 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値
カッシーナ・イクスシー<2777>はストップ高。同社は9日、オフィス向けサービスやリゾート施設などの運営を手掛けるユニマットホールディング(東京都港区)傘下のユニマットライフがカッシーナに対し、非公開化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格が1株1220円となっていることから、これにサヤ寄せする格好となった。ユニマットグループとカッシーナは今回のTOBにより、顧客の共有化や法人向けビジネスの強化などのシナジーを見込む。買い付け予定数は191万3235株(下限64万8520株、上限設定なし)で、買い付け期間は2月10日から3月27日まで。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は9日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
●ストップ高銘柄
トレーディア <9365> 1,502円 +300 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
シンバイオ製薬 <4582> 577円 -100 円 (-14.8%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース