日銀、本来こうあるべき非常にバランスが取れた人事か
次期日銀総裁に元日銀審議委員で経済学者の植田氏を起用との報道が伝わった。有力候補と見られていたハト派の雨宮副総裁ではないということで、市場では円高の反応が見られていた。
植田氏の略歴を見ると経済学者ではあるものの理系色が強いようで、日銀くさくもなく、財務省くさくもない。あくまでデータが示す証拠に基づいて行動しそうな中立的な経済学者というイメージだ。市場からも前向きな評価が聞かれ、下落したドル円もすぐに戻す展開が見られていた。
副総裁候補として挙がっている2名は日銀、財務省それぞれといった雰囲気だが、もし、報道通りであれば、グローバルスタンダードな本来こうあるべき非常にバランスが取れた人事なのかもしれない。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美