ダウ平均は小動き 今週は今年に入って最悪の週で終わりそう=米国株前半
NY株式10日(NY時間12:54)
ダウ平均 33782.30(+82.42 +0.24%)
ナスダック 11668.85(-120.73 -1.01%)
CME日経平均先物 27565(大証終比:-85 -0.31%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は前日の終値を挟んで小幅な値動きに終始している。ただ、IT・ハイテク株には売りが強まっており、ナスダックは大幅安。
ただ、今週の米株式市場は今年に入って最悪の週で終わりそうで、S&P500は3週間ぶりの下落とり、1週間の下げ幅としては12月以降で最大となる見込み。
先週末の予想外に強い米雇用統計を受けて、市場のセンチメントに変化が出たものと思われる。FRBは政策金利のターミナルレート(最終到達点)を市場の想定よりも高く引き上げるのではといった警戒感と、市場は年内利下げをまだ織り込んでいるが、高金利が来年にかけて継続されるのではとの不安感も強まっているようだ。米国債利回りも急上昇しており、買い戻しが強まっていたIT・ハイテク株などの成長株に打撃を与えている。
この先の見方はまちまちではあるものの、目先は来週の米消費者物価指数(CPI)が大きなターニングポイントとして注目されている。
きょうはエネルギー株が上昇しており、上値の重い相場をサポートしている。商品市場で原油相場が一時80ドル台に上昇したことが買いに繋がっているが、ロシアが欧米の制裁に対抗して、原油の生産を日量50万バレル削減すると発表したことが材料となっている。ロシアの生産量の5%に当たり、世界の総需要の0.5%にあたる。
決算では配車サービスのリフト<LYFT>が決算を受け大幅安となっている。IPO以来の大幅な下げ。ライバルであるウーバー<UBER>への対抗で実質値下げを選択したことが嫌気されている模様。
発表を終えているS&P500企業のうち約70%が予想を上回る最終利益を計上しているが、過去3年平均の79%には及ばない。
リフト<LYFT> 10.32(-5.90 -36.35%)
エクソンモービル<XOM> 118.26(+3.91 +3.42%)
シェブロン<CVX> 171.97(+3.53 +2.10%)
アップル<AAPL> 150.00(-0.64 -0.42%)
マイクロソフト<MSFT> 261.30(-2.32 -0.88%)
アマゾン<AMZN> 96.84(-1.40 -1.42%)
アルファベットC<GOOG> 95.04(-0.42 -0.44%)
テスラ<TSLA> 195.39(-11.93 -5.75%)
メタ・プラットフォームズ<META> 175.68(-2.24 -1.26%)
AMD<AMD> 81.01(-2.20 -2.64%)
エヌビディア<NVDA> 210.58(-12.79 -5.73%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美