NY株式:米国株式市場はまちまち、景気見通し改善が下支え
ダウ平均は169.39ドル高の33,869.27ドル、ナスダックは71.46ポイント安の11,718.12で取引を終了した。
長期金利の上昇を警戒した売りが先行して始まった。一方、ミシガン大学消費者信頼感指数が予想以上に改善すると、景気見通し改善に伴う買いが再燃し、ダウ平均は上昇に転じた。他方、金利高を警戒した売りから、ハイテクは終日軟調に推移し、主要株価指数はまちまちで終了した。セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
防衛関連のレイセオン・テクノロジー(RTX)、ゼネラル・ダイナミクス(GD)、ノースロップ・グラマン(NOC)などは政府が先週末、中国の偵察気球を撃墜したことに続き、本日、アラスカ領空で物体を撃墜したとの発表を受け、軒並み上昇。音楽配信のスポティファイ・テクノロジー(SPOT)は物言う株主バリューアクトが同社株を取得したとの報道で買われた。また、ウェブサイト運営のイエルプ(YELP)は売上が過去最高を記録し、また、通年の見通しも強く買われた。Vansやノースフェイスなどのアパレルブランドを運営するVF(VF)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。
配車サービスのリフト(LYFT)は第1四半期の見通しが失望されたほか、アナリストの投資判断引き下げから売られ、大幅安となった。オンライン旅行サービス会社のエクスぺディア(EXPE)は四半期決算で調整後の1株利益や総予約数が予想を大幅に下回り、下落した。
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、強い雇用統計の結果を受けて、金利を巡る見通しを変えることはない、と述べた。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》