13日の株式相場見通し=反落か、米ハイテク株安が重荷に
13日の東京株式市場は幅広く売り優勢の展開となり、日経平均株価は反落する公算が大きそうだ。前週末の米国株市場では引き続きFRBの金融引き締め長期化に対する警戒感が漂うものの、堅調な米経済を背景に下値を売り込む動きとはならず、医薬品などのディフェンシブセクターが寄与する形でNYダウは反発した。ただ、米長期金利の上昇を背景にハイテク株には向かい風が強く、ナスダック総合株価指数は3日続落となった。これを受けて東京市場でもリスク回避ムードが優勢となり、積極的な買いは手控えられる可能性が高い。日経平均は前週末に4日ぶりに反発に転じたが、上げ幅は100円未満とわずかだった。狭いゾーンでのもみ合いが続いているが、今週14日に発表が予定される1月の米消費者物価指数を控え、日米ともにこの結果を見極めたいという思惑が、全体相場の上値を重くする。また、日銀正副総裁人事を背景に外国為替市場の動向も注目されやすく、足もと全体相場は不安定な値動きとなる可能性もある。
10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比169ドル39セント高の3万3869ドル27セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同71.459ポイント安の1万1718.120だった。
日程面では、きょうは1月の投信概況など。海外では1月のインド消費者物価指数など。