リソルホールディングス---3Qも2ケタ増収・各利益は黒字化、ホテルなどの運営事業の売上高増加と投資再生事業が収益に寄与
リソルホールディングス<5261>は10日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比59.7%増の175.45億円、営業利益が9.54億円(前年同期は12.07億円の損失)、経常利益が8.90億円(同10.71億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が5.08億円(同10.05億円の損失)となった。
ホテル運営事業では、全国旅行支援・インバウンド解禁に伴う販促企画に注力し、業績は順調に推移した。また、女性・観光等をテーマに品質・サービスを重視した企画・販売の強化を図り、ホテルリソルの強みを活かしたブランド向上策の一つとして、顧客一人一人のライフスタイルやステージに応じて美味しく賢く食べるEatwell Breakfastの提供を開始した。さらに、「ホテルリソルステイ秋葉原」(2023年春オープン予定)の開業準備を進めた。
新規事業のリソルステイ事業では、貸別荘ニーズの高まりを背景に外部受託物件の拡大に注力し、「スイートヴィラ」の新規開業を積極的に進めた。
ゴルフ運営事業では、需要に合わせてプレー単価を変動させるシステムの導入により売上が向上し、全国旅行支援や観光需要の増加により宿泊施設付コースの来場者数も好調に推移した。また、ゴルフ場でのプライベート感と開放感の両立が図れる戸建てスタイルのフェアウェイフロントヴィラ事業を拡大し、「瀬戸内ゴルフリゾート」のヴィラ宿泊プランの販売を開始した。
リソルの森(CCRC)事業では、ゴルフ部門において、コース品質への評価によるプレー単価上昇と会員権販売の好調が売上向上へとつながった。宿泊部門においては、アウトドアリゾート需要を見据えたグランピングエリアが高単価・高稼働率となった。さらに、施設のリニューアルや付加価値サービスによる相乗効果も相まって、ゴルフ旅行の販売が順調に推移した。
福利厚生事業では、ウェルビーイング関連メニューの提携や生活オンライン機能拡充、LINEやスマホアプリでの利用促進等で会員の利便性向上を図った。
再生エネルギー事業では、グループゴルフ場3ヶ所における自家消費型のソーラーカーポート事業に向けた準備と、福島新規太陽光発電設備建設計画の準備を進めた。
投資再生事業では、販売用不動産として旧ゴルフ場敷地内に開発した福島石川太陽光発電所第二設備の信託受益権(40%)を売却した。
同日、未定としてしていた2023年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高が前期比5.3%増の220.00億円、営業利益が9.3%増の7.50億円、経常利益が23.6%減の6.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同79.3%増の8.50億円としている。また、期末配当金について、配当に関する決定方針や内部留保を勘案し、1株当たり50.00円とすることを発表した。
《SI》