話題株ピックアップ【昼刊】:三井松島HD、シダックス、ホンダ
■三井松島HD <1518> 3,585円 +440 円 (+14.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
三井松島ホールディングス<1518>は急騰。同社は石炭の輸入販売を主力に、豪州やインドネシアに権益も有する石炭商社だが、石炭市況の高騰を背景に業績は絶好調に推移している。前週末10日取引終了後、今期3度目となる23年3月期業績予想の上方修正を発表、最終利益は従来予想の180億円から210億円(前期比3.9倍)に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金が集中した。また、足もとの好業績を株主還元にも反映させ、今期年間配当は従来計画に50円上乗せの320円とすることを発表、これに伴い配当利回りは前週末終値換算で10%を超えることになり、株価にインパクトを与えている。
■シダックス <4837> 744円 +87 円 (+13.2%) 11:30現在
シダックス<4837>が大幅高となり、2007年以来の高値水準をつけた。前週末10日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは22億円から31億円(前期比24.2%減)に上方修正し、これを材料視した買いが集まったようだ。車両運行サービスや社会サービスが好調に推移。費用の圧縮や経営改革の効果も出る見込みで、影響を業績予想に織り込んだ。売上高の見通しは据え置いた。
■ISID <4812> 4,650円 +390 円 (+9.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
10日に決算を発表。「今期経常は9%増で6期連続最高益、10円増配へ」が好感された。
ISID <4812> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期の連結経常利益は前の期比38.8%増の183億円に拡大し、23年12月期も前期比9.0%増の200億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、6期連続増益になる。
■いよぎんHD <5830> 790円 +63 円 (+8.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は25%増益・通期計画を超過、今期配当を1円増額修正」が好感された。
いよぎんホールディングス <5830> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比25.4%増の459億円に伸び、通期計画の410億円に対する進捗率が112.1%とすでに上回り、さらに5年平均の94.3%も超えた。同時に、今期の年間配当を従来計画の16円→17円(前期は16円)に増額修正した。
同時に発表した「1.92%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の1.92%にあたる600万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月13日から4月28日まで。
■三井海洋開発 <6269> 1,459円 +113 円 (+8.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
三井海洋開発<6269>がカイ気配スタート。前週末10日の取引終了後に22年12月期の連結業績に関し、最終損益の黒字額がこれまでの予想の25億3000万円から49億1000万円(前の期は418億6000万円の最終赤字)に上振れて着地したようだと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。売上収益は2760億2400万円から3583億1700万円(前の期比20.1%減)に上振れる見込み。海外での建造工事が順調に進捗したことに加え、複数の建造工事で追加工事代金の回収などがあった。持ち分法利益の増加や一般管理費及び販売費の削減なども寄与する。
■カオナビ <4435> 2,608円 +189 円 (+7.8%) 11:30現在
カオナビ<4435>は急反発した。前週末10日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。これまで57億4000万~58億9000万円としていた売上高の見通しは、上限を上回る59億6000万円(前期比32.6%増)に見直しており、堅調な業況を好感した買いを誘った。新規顧客の獲得と顧客単価の上昇が想定を上回っているほか、解約率も低水準で推移しているという。1億2000万~3億円としていた営業利益の見通しは2億8200万円(同62.0%増)に修正した。4~12月期の売上高は前年同期比34.3%増の43億3900万円、営業利益は同13.6%増の2億6300万円だった。
■ヤマエGHD <7130> 1,619円 +112 円 (+7.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
10日に決算を発表。「今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額」が好感された。
ヤマエグループホールディングス <7130> [東証P] が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比44.2%増の88.8億円に拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の40円→50円(前期は40円)に増額修正した。
■ロランドDG <6789> 3,105円 +190 円 (+6.5%) 11:30現在
10日に決算を発表。「今期経常は14%増益、5円増配へ」が好感された。
ローランド ディー.ジー. <6789> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期の連結経常利益は前の期比0.7%増の61.2億円になり、23年12月期も前期比14.3%増の70億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収、増益になる。
■理研ビタミン <4526> 2,000円 +122 円 (+6.5%) 11:30現在
10日に決算を発表。「今期経常を一転16%増益に上方修正・22期ぶり最高益、配当も6円増額」が好感された。
理研ビタミン <4526> [東証P] が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比34.8%増の65億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の46円→52円(前期は46円)に増額修正した。
■NITTOKU <6145> 2,770円 +144 円 (+5.5%) 11:30現在
10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は24%増益で着地」が好感された。
NITTOKU <6145> [東証S] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比23.6%増の21億円に伸び、通期計画の26億円に対する進捗率は80.8%に達し、5年平均の67.6%も上回った。
■ホンダ <7267> 3,297円 +123 円 (+3.9%) 11:30現在
ホンダ<7267>が大幅高で4日ぶりに反発している。前週末10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算が、売上高12兆5234億円(前年同期比17.3%増)、営業利益7339億4300万円(同9.3%増)、純利益5831億6900万円(同0.2%増)と増収増益となったことが好感されている。半導体の供給不足や中国における新型コロナウイルス感染症の影響による四輪車生産・販売台数の減少、原材料価格の高騰やインフレ影響による製造コストの上昇といった逆風があったものの、主にアジア向け二輪車販売が好調に推移したことが業績を牽引。また、為替が円安に推移したこともプラスに働いた。23年3月期通期業績予想は、グループの販売台数見通しを四輪車で従来予想の410万台から385万台へ引き下げた一方、二輪車は1843万台から1873万台へ引き上げた。これに伴い、売上高を17兆4000億円から17兆2500億円(前期比18.5%増)へ下方修正したが、営業利益8700億円(同0.1%減)、純利益7250億円(同2.5%増)は従来見通しを据え置いている。同時に、上限を2500万株(発行済み株数の1.48%)、または700億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月13日から4月30日までで、自己株式取得に係る取引一任契約に基づく市場買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けを行うとしている。
■MIXI <2121> 2,545円 +55 円 (+2.2%) 11:30現在
MIXI<2121>が反発している。前週末10日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1330億円から1420億円(前期比16.4%増)へ、営業利益を155億円から230億円(同29.2%増)へ上方修正したことが好感されている。10月に開催した9周年イベントや人気IPとのコラボレーションなどの施策が奏功し、第3四半期に「モンスターストライク」が計画を上回り好調に推移したことが要因としている。なお、持ち分法による投資損失の計上などで純利益は50億円(同51.3%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高1048億200万円(前年同期比24.6%増)、営業利益190億7300万円(同67.7%増)、純利益20億2000万円(同72.8%減)だった。「モンスト」をはじめとする主力のデジタルエンターテインメント事業が伸長したほか、CONNECTITを新規連結したことで年賀状サービスの売り上げが伸長したライフスタイル事業が業績拡大に寄与した。
■三菱UFJ <8306> 978円 +20.2 円 (+2.1%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が上昇している。前週末10日の取引終了後、政府が日銀の次期総裁について、元日銀審議委員の植田和男氏を起用する人事を固めたと複数のメディアが報じた。同日夜、植田氏は記者団に対し「現状では金融緩和の継続が必要」との見方を示したという。ただ市場では、現行の「異次元」の金融緩和策が正常化に向かい、イールドカーブ・コントロール(YCC)政策も撤廃されるとの思惑が広がりつつある。銀行株には低金利環境の終息による収益改善を期待した買いが集まったようだ。原油相場の上昇などを背景としたインフレ懸念から、米長期金利が上昇したことも、金融株の買いを誘う要因となっている。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>、りそなホールディングス<8308>も堅調に推移している。
■イーディーピー <7794> 24,170円 -5,000 円 (-17.1%) ストップ安売り気配 11:30現在
イーディーピー<7794>はストップ安の水準となる前週末比5000円安の2万4170円でウリ気配となっている。10日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。最終利益の見通しは9億9700万円から8億4000万円(前期比2.2倍)に引き下げた。高成長を期待した投資家からの失望売りを促したようだ。売上高の見通しは30億9800万円から27億600万円(同73.3%増)に見直した。主力商品のLGD(人工ダイヤモンドの総称)の供給量に過剰感がみられ、小型宝石の業者間取引価格の値下がり傾向が顕著となった。小型宝石生産用の種結晶の受注が減少し、種結晶の売上高の減少が避けられない見込みとなったという。なお、同社は3月31日を基準日として4月1日付で1対5の株式分割を実施するとも発表した。
■ケイアイスター不動産 <3465> 4,050円 -695 円 (-14.7%) 一時ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率4位
10日に決算を発表。「今期経常を一転22%減益に下方修正、配当も50円減額」が嫌気された。
ケイアイスター不動産 <3465> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比20.7%減の141億円に減った。業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の280円→230円(前期は265円)に減額修正した。
■神戸天然物化学 <6568> 1,531円 +300 円 (+24.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
神戸天然物化学<6568>は大量の買い注文に寄り付く気配がなく、300円高はストップ高となる1531円でカイ気配に張り付いている。ここ急速に株価水準を切り上げてきたが、きょうはマドを開けて上昇加速しており、今なお買い注文が売り注文を大きく上回ったままの状況。このまま行けば大引けストップ高比例配分される可能性が高い。同社は有機化合物の研究開発企業で、機能材料のほか医薬・バイオ分野へも展開する。足もとの業績は量産ステージ案件が好調なほか、医薬分野の開発案件の受注が高水準に推移し、会社側の想定を大幅に上回る状況となっている。前週末10日取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来計画の11億円から18億7000万円(前期比71%増)へと目を見張る増額修正を行い、19年3月期に達成した過去最高利益12億4000万円を大幅更新する見込みとなった。更に、今期年間配当も従来計画に3円増額の28円(前期実績は25円)とすることも発表しており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。
■ムトー精工 <7927> 914円 +150 円 (+19.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
ムトー精工<7927>は物色人気集中。同社は自動車や家電製品向けを中心に樹脂成形部品を手掛けるが、足もとの業績は会社側想定を上回り回復色が強い。前週末10日取引終了後、23年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来計画の210億円から248億円(前期比23%増)、営業利益は10億円から15億円(同2.4倍)に増額しており、これを好感する買いを呼び込んでいる。また、好業績を背景に今期配当は従来計画の19円50銭から61円50銭に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。株価は前週後半に調整局面に入り25日移動平均線との上方カイ離を解消させる展開となっていたが、きょうは満を持して買い直される形となった。
■日本ホスピス <7061> 3,145円 +500 円 (+18.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
日本ホスピスホールディングス<7061>がストップ高カイ気配となっている。前週末10日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。売上高は前期比26.7%増の100億円、最終利益は同56.1%増の7億1000万円を見込む。大幅な増収増益の計画を示したことを評価した買い注文が集まったようだ。新たに9施設、321室のホスピス施設を開設する計画。期首時点で安定稼働している施設から得られる利益や、満床に至る過程にある施設の損益改善なども寄与する。22年12月期の売上高は前の期比31.2%増の78億9400万円、最終利益は同88.8%増の4億5400万円だった。
●ストップ高銘柄
Welby <4438> 472円 +80 円 (+20.4%) ストップ高 11:30現在
GCジョイコ <6249> 3,035円 +501 円 (+19.8%) ストップ高 11:30現在
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
アライドアーキテクツ <6081> 1,128円 -300 円 (-21.0%) ストップ安売り気配 11:30現在
リリカラ <9827> 595円 -150 円 (-20.1%) ストップ安売り気配 11:30現在
NexTone <7094> 4,095円 -700 円 (-14.6%) ストップ安 11:30現在
など、4銘柄
株探ニュース