株価指数先物【昼のコメント】 米中関係の悪化警戒も、75日線水準までの調整を経てショートに一巡感
日経225先物は11時30分時点、前日比310円安の2万7340円(-1.12%)前後で推移。寄り付きは2万7530円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7585円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まった。米長期金利上昇や日銀の金融政策の修正を巡る思惑から、現物の取引開始直後には節目の2万7500円を下回った。その後はナイトセッションの安値水準でもみ合ったが、中盤辺りから下へのバイアスが強まり、一時2万7240円まで売られる場面が見られた。終盤にかけてはやや下げ幅を縮め、2万7350円辺りで推移している。
日経225先物は売り先行で始まり、ナイトセッションの安値水準での攻防を見せていたが、香港ハンセン指数の下落が米中関係の悪化を警戒させる格好となり、ショートが入ったようだ。ただし、慎重姿勢は強まりやすいものの、75日移動平均線水準まで調整を見せたことで、いったんは短期筋のカバーが入りやすいだろう。積極的なリバウンドは狙いづらいが、売り一巡感からの押し目狙いのロングに向かわせそうである。
なお、NT倍率は先物中心限月で13.83倍に低下した。13.84倍に位置する25日線を下回ってきており、いったんはNTショートの巻き戻しが入りやすい。一方で、日経225先物の戻りの鈍さが意識されてくるようだと、ヘッジ対応でTOPIX型に資金が向かう流れとなり、結果的にはNTショートに振れやすくなりそうだ。
株探ニュース