話題株ピックアップ【夕刊】(2):INPEX、ホンダ、MIXI

注目
2023年2月13日 15時18分

■高砂熱学工業 <1969>  1,925円  +106 円 (+5.8%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常を一転2%増益に上方修正」が好感された。

高砂熱学工業 <1969> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比16.2%増の97.8億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の145億円→160億円(前期は156億円)に10.3%上方修正し、一転して2.3%増益見通しとなった。

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■INPEX <1605>  1,472円  +78 円 (+5.6%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が急伸。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比1.66ドル高の1バレル=79.72ドルに上昇した。ロシアの減産報道を受け、需給逼迫懸念から原油が値を上げた。ロシアのノバク副首相が3月に原油生産量を日量50万バレル減らす方針を表明した、と伝わった。日米欧がロシア産原油に上限価格を設定したことへの対抗措置とみられ、足もとで原油相場は堅調な値動きとなっている。

■レオン自動機 <6272>  1,185円  +60 円 (+5.3%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常を5%上方修正、配当は24円を未定に変更」が好感された。

レオン自動機 <6272> [東証P] が2月10日大引け後(15:15)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比68.7%増の21.9億円に拡大した。同時に、従来24円を計画していた今期の年間配当を未定に変更した。

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■NITTOKU <6145>  2,763円  +137 円 (+5.2%)  本日終値

10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は24%増益で着地」が好感された。

NITTOKU <6145> [東証S] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比23.6%増の21億円に伸び、通期計画の26億円に対する進捗率は80.8%に達し、5年平均の67.6%も上回った。

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■ゼンショHD <7550>  3,485円  +170 円 (+5.1%)  本日終値

10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が18%増益で着地・10-12月期も52%増益」が好感された。

ゼンショーホールディングス <7550> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比17.7%増の211億円に伸び、通期計画の246億円に対する進捗率は85.7%に達し、5年平均の77.8%も上回った。

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■ホンダ <7267>  3,318円  +144 円 (+4.5%)  本日終値

ホンダ<7267>が大幅高で4日ぶりに反発。前週末10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算が、売上高12兆5234億円(前年同期比17.3%増)、営業利益7339億4300万円(同9.3%増)、純利益5831億6900万円(同0.2%増)と増収増益となったことが好感された。半導体の供給不足や中国における新型コロナウイルス感染症の影響による四輪車生産・販売台数の減少、原材料価格の高騰やインフレ影響による製造コストの上昇といった逆風があったものの、主にアジア向け二輪車販売が好調に推移したことが業績を牽引。また、為替が円安に推移したこともプラスに働いた。23年3月期通期業績予想は、グループの販売台数見通しを四輪車で従来予想の410万台から385万台へ引き下げた一方、二輪車は1843万台から1873万台へ引き上げた。これに伴い、売上高を17兆4000億円から17兆2500億円(前期比18.5%増)へ下方修正したが、営業利益8700億円(同0.1%減)、純利益7250億円(同2.5%増)は従来見通しを据え置いている。同時に、上限を2500万株(発行済み株数の1.48%)、または700億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は2月13日から4月30日までで、自己株式取得に係る取引一任契約に基づく市場買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けを行うとしている。

■MIXI <2121>  2,521円  +31 円 (+1.2%)  本日終値

MIXI<2121>が大幅反発。前週末10日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1330億円から1420億円(前期比16.4%増)へ、営業利益を155億円から230億円(同29.2%増)へ上方修正したことが好感された。10月に開催した9周年イベントや人気IPとのコラボレーションなどの施策が奏功し、第3四半期に「モンスターストライク」が計画を上回り好調に推移したことが要因としている。なお、持ち分法による投資損失の計上などで純利益は50億円(同51.3%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高1048億200万円(前年同期比24.6%増)、営業利益190億7300万円(同67.7%増)、純利益20億2000万円(同72.8%減)だった。「モンスト」をはじめとする主力のデジタルエンターテインメント事業が伸長したほか、CONNECTITを新規連結したことで年賀状サービスの売り上げが伸長したライフスタイル事業が業績拡大に寄与した。

■三菱UFJ <8306>  966.3円  +8.5 円 (+0.9%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調。前週末10日の取引終了後、政府が日銀の次期総裁について、元日銀審議委員の植田和男氏を起用する人事を固めたと複数のメディアが報じた。同日夜、植田氏は記者団に対し「現状では金融緩和の継続が必要」との見方を示したという。ただ市場では、現行の「異次元」の金融緩和策が正常化に向かい、イールドカーブ・コントロール(YCC)政策も撤廃されるとの思惑が広がりつつある。銀行株には低金利環境の終息による収益改善を期待した買いが集まったようだ。原油相場の上昇などを背景としたインフレ懸念から、米長期金利が上昇したことも、金融株の買いを誘う要因となっている。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>、りそなホールディングス<8308>も堅調に推移している。

■イーディーピー <7794>  24,170円  -5,000 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値

イーディーピー<7794>はストップ安の水準となる前週末比5000円安の2万4170円に売られた。10日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。最終利益の見通しは9億9700万円から8億4000万円(前期比2.2倍)に引き下げた。高成長を期待した投資家からの失望売りを促したようだ。売上高の見通しは30億9800万円から27億600万円(同73.3%増)に見直した。主力商品のLGD(人工ダイヤモンドの総称)の供給量に過剰感がみられ、小型宝石の業者間取引価格の値下がり傾向が顕著となった。小型宝石生産用の種結晶の受注が減少し、種結晶の売上高の減少が避けられない見込みとなったという。なお、同社は3月31日を基準日として4月1日付で1対5の株式分割を実施するとも発表した。

■ケイアイスター不動産 <3465>  4,050円  -695 円 (-14.7%) 一時ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率4位

ケイアイスター不動産<3465>が急落。700円安はストップ安となる4045円をつけた。前週末10日の取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表し、営業利益を255億円から185億円(前期比21.8%減)へ引き下げた。あわせて、期末配当予想を140円から90円に減額しており、これらを嫌気した売りが出ている。住宅業界の需要が高い水準を維持していることから、売上高見通しは従来予想の2200億円(同19.3%増)を据え置いた。一方、上期まで予想通りだった売上総利益率が第3四半期に低下したことから、利益見通しは見直した。なお、期末配当の減配により、年間配当は230円(前期265円)となる見込み。同時に発表した22年4~12月期決算は、売上高が1602億900万円(前年同期比17.7%増)、営業利益が146億8300万円(同19.1%減)だった。

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