本日注目すべき【好決算】銘柄 円谷フィHD、Appier、ポート (13日大引け後 発表分)

注目
2023年2月14日 7時01分

2月13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

円谷フィHD <2767> [東証P]  ★今期経常を83%上方修正、配当も40円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→110億円に83.3%上方修正。増益率が65.1%増→3.0倍に拡大する見通しとなった。コンテンツ&デジタル事業でウルトラマン人気を背景に中国からのロイヤリティ収入が急増しているほか、国内では「シン・ウルトラマン」などの関連グッズが伸びる。また、新機種の販売好調によってパチンコ・パチスロ事業の収益が大きく増加することも上振れに貢献する。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→60円(前期は20円)に大幅増額修正した。

コメ兵HD <2780> [東証S]  ★今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の43.5億円→50.4億円に15.9%上方修正。増益率が15.3%増→33.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。個人客からの買い取りが引き続き好調に推移するなか、小売りや法人向け販売が伸びることが寄与。価格コントロールの強化や効率重視の広告宣伝に加え、K-ブランドオフの銀座本店移転に係る受取補償金の計も利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→60円(前期は32円)に増額修正した。

Appier <4180> [東証P]  ★今期最終は34倍増で2期連続最高益更新へ

◆22年12月期の連結最終損益は0.2億円の黒字(前の期は11.7億円の赤字)に浮上し、従来の2.8億円の赤字予想から一転して黒字で着地。続く23年12月期の同利益は前期比34倍の7.1億円に急拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は継続的なアップセル・クロスセルによる既存顧客との取引拡大や新規顧客の獲得などによって、売上高254億円と前期比31.0%の大幅増収を見込む。

エクストリーム <6033> [東証G]  ★今期経常を一転40%増益に上方修正、配当も9円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の6.6億円→10億円に51.5%上方修正。従来の7.6%減益予想から一転して40.1%増益見通しとなった。技術ソリューションに対する旺盛な需要を背景に、デジタル人材事業と受託開発事業の受注が好調に推移していることが要因。昨年11月に子会社化したエス・エー・エスの業績上積みに加え、ベトナム開発子会社の稼働率上昇も上振れにつながる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の16円→25円(前期は17円)に大幅増額修正した。

加藤製 <6390> [東証P]  ★今期経常を2.3倍上方修正

◆23年3月期の連結経常損益を従来予想の4億円の黒字→9億円の黒字(前期は69.2億円の赤字)に2.3倍上方修正した。国内の部品供給遅延に伴う生産への影響や中国建設需要の落ち込みによって売上高は計画を下回るものの、収益性改善・強化策の進展や為替影響の追い風などで利益は上振れする。

ログリー <6579> [東証G]  ★今期経常を75%上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の6000万円(予想レンジ中値)→1億0500万円に75.0%上方修正。増益率が2.6倍→4.6倍に拡大する見通しとなった。主力のネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」でマーケティング事業に集中したことに伴い広告運用の収益率が上昇することが上振れの要因。

グリーンズ <6547> [東証S]  ★今期経常を92%上方修正

◆23年6月期の連結経常損益を従来予想の12億円の黒字→23億円の黒字(前期は20.2億円の赤字)に91.7%上方修正した。政府の観光支援策「全国旅行支援」や水際対策の緩和が追い風となるほか、新型コロナウイルス感染症向け軽症者療養施設としての一棟貸しが一部の運営ホテルで想定より期間延長されたことなどが上振れの要因。

大日光 <6635> [東証S]  ★前期最終を84%上方修正・16期ぶり最高益、配当も2円増額

◆22年12月期の連結最終損益を従来予想の5億4000万円の黒字→9億9500万円の黒字(前の期は9000万円の赤字)に84.3%上方修正し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。海外で車載機器用、国内では半導体製造装置関連を中心とした産業機器用、医療機器用などが堅調に推移し、売上高が計画を上回ったことが寄与。生産性向上に加え、中国における子会社買収に伴う負ののれん発生益4.1億円を計上したことも最終利益を押し上げた。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の10円→12円(前の期は10円)に増額修正した。

エスケーエレ <6677> [東証S]  ★今期経常を43%上方修正

◆23年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比3.9倍の11.9億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の28億円→40億円に42.9%上方修正。減益率が34.9%減→7.0%減に縮小する見通しとなった。足もとで第6世代用フォトマスクの売上高が好調に推移していることを反映した。

三井E&S <7003> [東証P]  ★今期営業を一転黒字に上方修正

◆23年3月期の連結営業損益を従来予想の30億円の赤字→10億円の黒字(前期は100億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。想定為替レートを前回の1ドル=145円から130円に見直したことに伴い、多額の外貨建て費用を引当計上しているエンジニアリング部門の採算が改善することが主因。

ポート <7047> [東証G]  ★今期最終を25%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比4.5倍の7.2億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の8.5億円→10.6億円に24.7%上方修正。増益率が2.6倍→3.2倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。企業の求人ニーズを背景に人材支援サービスが引き続き好調に推移していることに加え、販促支援サービスも計画を上回る進捗をみせていることが上振れの背景。

インテM <7072> [東証G]  ★10-12月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地

◆23年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の7600万円に急拡大して着地。成果報酬型ディスプレイ広告運用サービス「Performance DMP」で案件選別や取引条件の見直しなどが奏功し、13.3%の増収を達成したことが寄与。

第1四半期実績だけで、通期計画の1億0800万円に対する進捗率は70.4%に達しており、業績上振れが期待される。

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