NY株式:米国株式市場は上昇、インフレ改善を期待
ダウ平均は376.66ドル高の34,245.93ドル、ナスダックは173.67ポイント高の11,891.79で取引を終了した。
1月消費者物価指数(CPI)でのインフレ鈍化を期待した買い戻しが先行してスタート。欧州委員会が23年の欧州の成長見通しを引き上げ、リセッション(景気後退)回避期待が米国経済にもプラスに寄与するとの楽観的見方も強まり、さらに買われた。その後、1月NY連銀消費者調査結果で、家計収入の伸び率予想が前月から大幅に低下したことが明らかになると、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念も後退し、終盤にかけて相場を一段と押し上げた。セクター別では、耐久消費財・アパレル、半導体・同製造装置が上昇した一方、エネルギーが下落した。
不動産ウェブサイト運営のジロー・グループ(Z)は住宅市場の速やかな回復を見込んでアナリストが同社株の投資判断・目標株価を引上げたため上昇。高級衣料ブランドのラルフ・ローレン(RL)も四半期決算で、売り上げが予想を上回るなど良好な結果を受けてアナリストが投資判断・目標株価を引き上げ、買われた。ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は先週同社が発表した人工知能(AI)搭載の新たな検索機能を評価し、アナリストが同社の投資判断を引き上げ上昇。ソーシャルメディアのフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)は、効率化のために追加従業員削減を計画していると英フィナンシャルタイムズ紙が報じ、買われた。
ソフトウエア開発会社のパランティア(PLTR)は取引終了後に決算を発表。結果が予想を上回り時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》