話題株ピックアップ【昼刊】:バンクオブイ、円谷フィHD、シチズン

注目
2023年2月14日 11時40分

■バンクオブイ <4393>  8,800円  +1,500 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在

バンク・オブ・イノベーション<4393>が急騰。スマートフォンゲームの開発・運営を手掛けるが、ロールプレイングゲームの「メメントモリ」の大ヒットを契機に業績は回復色を強めている。13日取引終了後に発表した23年9月期第1四半期(22年10~12月)決算は営業損益が28億3300万円(前年同期実績は2億6100万円の赤字)と大幅黒字化を達成しており、これを材料視する形で投資資金が一気に流入する格好となった。

■円谷フィHD <2767>  3,110円  +503 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率2位

円谷フィールズホールディングス<2767>がストップ高の3110円水準でカイ気配となっている。13日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1050億円から1170億円(前期比23.3%増)へ、営業利益を60億円から108億円(同3.1倍)へ、純利益を40億円から80億円(同3.2倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を20円から60円(前期20円)へ引き上げたことが好感されている。コンテンツ&デジタル事業セグメントで、ウルトラマン人気を背景に中国での販路が拡大した結果、中国からのロイヤルティー収入が大きく伸長したほか、日本国内では「シン・ウルトラマン」によるファン層の拡大効果やテレビシリーズの映画化による関連グッズの売り上げが期待できることが要因。また、パチンコ・パチスロ事業で第4四半期の販売の進捗も考慮した。第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高896億700万円(前年同期比23.5%増)、営業利益94億7600万円(同4.0倍)、純利益56億4600万円(同3.2倍)だった。同時に、円谷フィールズホールディングス体制発足を記念し、23年3月31日時点の株主に対して「ウルトラマン」をモチーフとした記念額装ピンズセットを1セット贈呈すると発表した。

■シチズン時計 <7762>  718円  +100 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率4位

シチズン時計<7762>がストップ高カイ気配。13日の取引終了後、取得総数7500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の25.61%)、取得総額400億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。これがポジティブ・サプライズと受け止められ、買い注文が殺到した。取得期間は2月16日から2024年2月15日まで。同時に発表した23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比6.8%増の2301億7800万円、最終利益が同14.6%増の196億9700万円だった。時計事業では海外市場が好調に推移し、円安も奏功した。

■バイセル <7685>  6,630円  +790 円 (+13.5%) 一時ストップ高   11:30現在

BuySell Technologies<7685>が急騰し、一時ストップ高の水準となる前日比1000円高の6840円に買われる場面があった。13日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比21.4%増の28億円を見込むほか、年間配当予想は同5増配の25円に設定した。大幅増益と増配の計画を評価した買いが入ったようだ。売上高は同32.2%増の446億円を見込む。主力サービスの出張訪問買取「バイセル」などの店舗展開を加速する方針。23年12月末における店舗数は、「バイセル」で前年比10店増の20店、「総合買取サロン タイムレス」で同6店増の25店、「Reuse Shop WAKABA」はフランチャイズを含み同59店増の266店に拡大する。

■セーフィー <4375>  934円  +101 円 (+12.1%)  11:30現在

13日に決算を発表。「今期営業は赤字縮小へ」が好感された。

セーフィー <4375> [東証G] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期の連結営業損益は12.8億円の赤字(前の期非連結は0.7億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、23年12月期は10億円の赤字に赤字幅が縮小する見通しとなった。5期連続赤字になる。

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■市光工業 <7244>  425円  +45 円 (+11.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

市光工業<7244>は大幅高で3日続伸した。13日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比24.3%増の55億円を見込むほか、年間配当予想は同2円増配の11円とした。大幅増益と増配の計画を好感した買いが集まったようだ。売上高は同2.0%増の1382億円の見通し。日本及ASEAN地区での生産回復を想定する。新規受注やコスト削減、生産性向上などの効果も織り込んだ。22年12月期の売上高は前の期比7.9%増の1354億5100万円、最終利益が同11.1%増の44億2300万円だった。持ち分法による投資利益が想定を上回ったほか、一部海外子会社での繰延税金資産の計上もあり、減益予想だった最終利益は一転して増益で着地した。

■GMO-FG <4051>  9,530円  +990 円 (+11.6%) 一時ストップ高   11:30現在

GMOフィナンシャルゲート<4051>が一時ストップ高まで買われた。同社は13日取引終了後、23年9月期第1四半期(22年10~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比34.5%増の2億8200万円となり、上半期計画4億5300万円に対する進捗率が62.3%に達したことが好感されているようだ。売上高は同52.6%増の32億6700万円で着地。決済処理件数・金額が順調に拡大したほか、利益貢献度の高いストック型の売り上げが伸長したことが好業績につながった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■Appier <4180>  2,096円  +204 円 (+10.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

Appier Group<4180>はマドを開けて買われ、上値指向を鮮明としている。13日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表し、売上高を前期比31.0%増の254億5400万円、営業利益を前期実績(5000万円)から大幅増となる5億3500万円とした。前期に続き過去最高業績を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが集まっている。引き続きアップセルやクロスセルによる既存顧客からの売り上げ、また新規顧客からの売り上げの拡大を見込む。会社側では、事業規模の拡大に伴い研究開発費など営業費用が増加しているものの、売上高に対する比率が低下しており、コスト構造が改善しているという。配当予想は引き続き無配とした。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比53.4%増の194億2700万円、営業利益が前の期の赤字から黒字転換となる5000万円だった。

■Lドリンク <2585>  2,604円  +251 円 (+10.7%)  11:30現在

13日に決算を発表。「今期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額」が好感された。

ライフドリンク カンパニー <2585> [東証S] が2月13日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比38.1%増の24.4億円に拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の27円→28円(前期は26円)に増額修正した。

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■やまびこ <6250>  1,248円  +118 円 (+10.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

やまびこ<6250>は切り返し急。13日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想と中期経営計画を公表した。今期の最終利益は前期比31.8%増の83億円と、2期ぶりに過去最高益を更新する見通し。更に、中期経営計画では最終年度の25年12月期に売上高を1700億円(22年12月期実績は1561億円)、営業利益率7%(同5.6%)に高める目標などを掲げており、これらを好感した買いが集まったようだ。23年12月期の売上高は前期比微増の1570億円を見込む。国内農業事業者の購買意欲低下に伴う農業用管理機器の減収を想定する一方、小型屋外作業機械における国内や北米、欧州市場でのプロユーザー向け販売や、北米市場での一般産業用機械の販売の増加などを見込む。原材料高を受けて昨年実施した販売価格への転嫁も寄与する。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=130円、1ユーロ=140円とした。中期経営計画の期間中では、既存事業の拡大や新規事業の創造に加え、生産拠点の戦略的再配置を行う方針を示し、収益性の改善につなげる。

■ロート製薬 <4527>  2,463円  +215 円 (+9.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位

13日に決算を発表。「今期経常を3%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額」が好感された。

ロート製薬 <4527> [東証P] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比25.5%増の295億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→32円(前期は1→2の株式分割前で36円)に増額修正した。

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■オープンワーク <5139>  5,850円  +490 円 (+9.1%)  11:30現在

13日に決算を発表。「今期経常は39%増で2期連続最高益更新へ」が好感された。

オープンワーク <5139> [東証G] が2月13日大引け後(15:30)に決算を発表。22年12月期の経常利益(非連結)は前の期比82.1%増の5.9億円に伸び、23年12月期も前期比39.0%増の8.2億円に拡大を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、3期連続増益になる。

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■パークシャ <3993>  1,904円  +152 円 (+8.7%)  11:30現在

13日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は26%増益で着地」が好感された。

PKSHA Technology <3993> [東証S] が2月13日大引け後(16:00)に決算を発表。23年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比25.9%増の4.3億円に伸び、通期計画の13億円に対する進捗率は33.6%に達し、5年平均の27.1%も上回った。

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■弁護士ドットコム <6027>  2,862円  +227 円 (+8.6%)  11:30現在

弁護士ドットコム<6027>は反発。この日朝方、新しいテクノロジーのサービス活用や研究を加速させるため、「Professional Tech Lab(プロフェッショナル・テック・ラボ)」を創設すると発表。米オープンAIの対話AI「チャットGPT」に代表される新技術の積極的活用を目指すとしており、今後の展開への期待感が高まっている。法律相談チャットなどへのチャットGPTの活用のほか、ブロックチェーン技術を活用したWeb3領域での新たなサービスの可能性について既に研究を進めているという。ラボの創設とあわせて、「Professional Tech Fund(プロフェッショナル・テック・ファンド)」を創設することも明らかにした。プロフェッショナル領域の起業家に対して積極的な資金支援や成長支援をしていくとしている。

■キッツ <6498>  873円  +69 円 (+8.6%)  11:30現在

13日に決算を発表。「今期経常は2%増で2期連続最高益、前期配当を2円増額・今期も33円継続へ」が好感された。

キッツ <6498> [東証P] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期の連結経常利益は前の期比34.2%増の120億円に拡大し、23年12月期も前期比2.1%増の123億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を31円→33円(前の期は20円)に増額し、今期も33円を継続する方針とした。

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同時に発表した「0.09%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の0.09%にあたる8万2000株(金額で6600万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月14日から3月31日まで。

■タナベCG <9644>  869円  +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

タナベコンサルティンググループ<9644>に買いが殺到。同社は経営コンサルティング大手で大企業から中堅企業まで幅広く対応し、デジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルでも強みを発揮する。業績は中長期成長路線をひた走る状況にあり、23年3月期第3四半期(22年4~12月)は売上高が前年同期比15%増の91億4000万円、営業利益は同37%増の10億4600万円と大幅な伸びを達成した。好業績を背景に今期年間配当は従来計画の26円に16円増額することも発表した。更に、同日に株主還元方針の変更を発表、26年3月期まで「連結総還元性向100%を目安」「機動的な自己株式の取得」を掲げるほか、「DOE(株主資本配当率)6%以上」の配当を実施するとしており、これが株価にインパクトを与えている。

■ファインデックス <3649>  627円  +100 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在

ファインデックス<3649>が大幅高となっている。同社は13日取引終了後、23年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比27.7%増の13億1300万円としていることや、年間配当計画を前期比1円50銭増配の11円としていることが好感されているようだ。売上高は同11.5%増の50億6500万円を見込む。今期は大学病院や大規模医療機関でのシステム更新や新規導入案件が前期より多く控えているほか、主力製品の海外展開、高利益率のパッケージ製品の販売に注力していることから、中核事業である医療ビジネスが伸びるとみている。

■ヤマト・インダストリー <7886>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在

ヤマト・インダストリー<7886>がストップ高の1009円に買われている。13日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を151億円から156億円(前期比9.6%増)へ、営業利益を7500万円から2億円(前期2億6700万円の赤字)へ、最終利益を500万円から2000万円(同3億600万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルスの影響により低迷していた合成樹脂成形関連事業や物流機器関連事業が、顧客の業績回復や積極的な営業活動による受注の拡大により、売上高が増加したことが要因。また、原価低減の推進なども奏功したという。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高121億4900万円(前年同期比16.6%増)、営業利益1億7000万円(前年同期1億5500万円の赤字)、最終損益6100万円の赤字(同2億700万円の赤字)だった。

■メタップス <6172>  727円  +100 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

メタップス<6172>はカイ気配ト。13日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、同社の山﨑祐一郎社長が代表のOdessa12(東京都世田谷区)がメタップス株の非公開化を目指し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。株価はTOB価格の889円にサヤ寄せする動きとなっている。株式市場での短期的な評価に左右されることなく、中長期的な視点で経営施策を実施するために、MBOは合理的な手法と判断したことなどが背景。買付予定数は1682万3167株(下限1099万5400株、上限設定なし)で、買付期間は2月14日から3月29日まで。TOB成立後、メタップスは所定の手続きを経て上場廃止となる予定。これを受け、東京証券取引所は同社株式を2月13日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄

APHD <3175>  537円  +80 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

イーディーピー <7794>  19,170円  -5,000 円 (-20.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

オプトラン <6235>  1,982円  -500 円 (-20.1%) ストップ安売り気配   11:30現在

タカトリ <6338>  6,250円  -1,500 円 (-19.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

和心 <9271>  390円  -80 円 (-17.0%) ストップ安   11:30現在

リリカラ <9827>  495円  -100 円 (-16.8%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、6銘柄

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