株価指数先物【引け後コメント】 2万7500円を挟んだレンジ推移だが、弱含む局面では押し目狙いのロング対応

市況
2023年2月16日 18時17分

大阪3月限

日経225先物 27670 +230 (+0.83%)

TOPIX先物 1998.0 +14.5 (+0.73%)

日経225先物(3月限)は前日比230円高の2万7670円で取引を終了。寄り付きは2万7620円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7620円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。買い一巡後は利食いにより、前場半ばには2万7570円まで上げ幅を縮める場面もあった。ただし、同水準に位置する5日移動平均線での底堅さが見られ、前場終盤にかけて切り返し、ランチタイムで2万7730円まで買われた。だが、オプション権利行使価格の2万7500円~2万7750円辺りのレンジ突破を狙った仕掛け的なトレードは入らず、後場に入ると2万7660円~2万7710円辺りの狭いレンジ推移が継続した。

日経225先物は、2万7500円を挟んだこう着が続いており、下は75日線が位置する2万7250円、上は直近戻り高値の2万7820円辺りでの推移であり、かつ直近では陽線と陰線が交互に出現するチャート形状を見せているため、トレンドを狙った商いが入りづらい需給状況だろう。ただし、25日線の切り上がりにより、75日線とのゴールデンクロス示現が迫っている。週間形状では2万6900円~2万7200円辺りのレンジ内に、13週、26週、52週線が概ね横ばいで推移しており、これらが支持線として機能しているため、弱含む局面では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

NT倍率は先物中心限月で13.84倍だった。前場に13.81倍まで低下し、25日線を下回る場面も見られたが、その後はNTショートの巻き戻しが入ったようである。ただし、TOPIX先物が一時2000ポイントを回復するなど、既に昨年12月半ば以来の急落分を埋めて、11月下旬に付けた戻り高値水準に接近してきた。トレンド重視となれば、NTショートのトレードに向かいやすいところだろう。

なお、米国では米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化への不安が根強いなか、これまで大きく調整していた大型テック株やハイテク株を買い戻す動きが目立ってきている。米テック株のリバウンドが継続するようだと、日経平均型へのリバランスに向かう可能性が意識されやすく、目先はナスダックの動向にらみの展開になりそうだ。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1810枚、SBIが330枚程度の売り越しに対して、ドイツが610枚、ソジェンが540枚、野村が470枚、BofAが370枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが840枚、ゴールドマンが530枚、ABNアムロが440枚、野村が430枚程度の売り越しに対して、UBSが950枚、みずほが620枚、ソジェンが480枚、ドイツが370枚程度の買い越しだった。

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