トゥイリオが決算受け大幅高 収益性改善に注力=米国株個別
クラウド通信APIのトゥイリオ<TWLO>が大幅高。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益は予想外の黒字だった。また、第1四半期のガイダンスも予想外の1株損益の黒字見通しを示した。売上高見通しは予想を下回った。また、同社は10億ドル自社株買いを承認した。
同社は週初に第2弾の大規模な人員削減計画を発表していたが、収益性改善に注力している。同社の総人員は約26%となり、業界内でも最も急な削減となった。コスト削減の一環としてオフィスを閉鎖し、福利厚生の縮小も発表。
ローソンCEOは声明で「リーダーシップ、組織構造、チーム規模、資本配分戦略について、黒字化への道を加速させるとともに、最も重要なこととして、実行力を向上させる有意義な変更を発表した」と述べている。
アナリストは「マクロ環境が依然として同社の成長の妨げになる可能性があるが、同社が利益拡大に集中していることは、財務的な慎重さを優先していることを示している」と指摘。「経営陣からは収益性を重視する明らかなメッセージを受け取った。ポイントは同社が今年通期のEBITを約3億ドルで見積もっており、25年以降も年率で3-4%の利益拡大の道筋が見えたことだ」とも述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株損益(調整後):+0.22ドル(予想:-0.09ドル)
・売上高:10.2億ドル(予想:10.0億ドル)
・アクティブ・アカウント数:29万件(予想:28.5万件)
(1-3月・第1四半期見通し)
・1株損益(調整後):+0.18~0.22ドル(予想:-0.02ドル)
・売上高:9.95~10.1億ドル(予想:10.2億ドル)
(NY時間09:42)
トゥイリオ<TWLO> 74.30(+8.25 +12.49%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美