話題株ピックアップ【夕刊】(3):セキュア、ヘッドウォ、さいか屋

注目
2023年2月17日 15時22分

■セキュア <4264>  1,127円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

セキュア<4264>はストップ高。16日の取引終了後、人工知能(AI)を活用した店舗ソリューションを開発・提供する米スタートアップのAiFi(アイファイ)との間で、無人店舗ソリューションの展開に向けて業務提携したと発表。これを材料視した買いが集まった。今後、AiFiと共同で開発を強化し、日本の小売市場に最適化された無人店舗ソリューションの提供を目指すという。また、解析サーバーの提供・技術支援をレノボ・ジャパンと協業し、AIプラットフォームの提供・技術支援をエヌビディアと協業して、顧客に提案・提供するとしている。

■ヘッドウォータース <4011>  5,680円  +700 円 (+14.1%) ストップ高   本日終値

16日に発表した「BTMとの協業強化」が買い材料。

BTM <5247> [東証G]との協業を強化。スマートシティや企業DX支援サービスの地方展開を加速・拡大を目指す。

■さいか屋 <8254>  351円  +30 円 (+9.4%) 一時ストップ高   本日終値

さいか屋<8254>が後場急伸。午後1時45分ごろ、23年2月末時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表しており、好材料視された。従来の買い物優待券に加えて、健康食品・化粧品などを販売するグループ会社のエーエフシーで利用できる割引券を中間・期末各5000円分(年間で1万円分)贈呈するとしている。

■ラストワンマイル <9252>  1,100円  +91 円 (+9.0%)  本日終値

ラストワンマイル<9252>が反発。16日の取引終了後、筆頭株主であるプレミアムウォーターホールディングス<2588>が、同社株に対してTOBを実施すると発表したことが好感された。プレミアムWは現在、ラストワンMの発行済み株数の16.47%を所有しているが、今回のTOBにより資本・業務提携の深化を図ることが目的という。TOB価格は788円で、買い付け予定数は62万株(下限61万4000株、上限62万株)、買い付け期間は2月17日から3月17日まで。TOB成立後もラストワンMは上場を維持する予定だ。

■ナノキャリア <4571>  267円  +21 円 (+8.5%)  本日終値

ナノキャリア<4571>に物色人気集中。同社は薬物搬送システム(DDS)に強みを持ち、ミセル化ナノ粒子製剤による副作用の少ない抗がん剤開発を進める創薬ベンチャーだったが、ここにきてビジネスモデルの急転換を図っている。新型コロナウイルス対応の遺伝子ワクチンとして注目された「メッセンジャーRNA(mRNA)」という物質を使った製薬技術研究に特化し、今後は同分野でのライセンスアウトによる収益獲得を新たな成長戦略に掲げている。同社は創薬技術や情報提供を手掛けるアクセリード(神奈川県藤沢市)と、mRNA医薬品の研究開発・製造に関する包括的協業関係の契約締結を1月26日に発表しており、以降株価はマドを開けて急騰トレンドに突入した。同月30日に上ヒゲで258円の高値をつけた後はいったん調整局面に入ったが、目先筋の利益確定売りを吸収してマドを埋めることなく切り返し、ここにきて上げ足が一段と加速している。同社株の人気はバイオ関連セクター全般に投資資金を誘導する背景ともなっており、今後の値動きにマーケットの視線が集まっている。

■Rebase <5138>  1,256円  +69 円 (+5.8%)  本日終値

Rebase<5138>が大幅続伸。同社は16日、野村不動産ホールディングス<3231>傘下の野村不動産とのサービス連携を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。野村不動産が運営する法人会員向け時間貸しワークスペース「エイチワンティー」直営店157店舗及び「エイチワンティーボックス」16カ所の4800超のスペースを、リベースが展開するレンタルスペースの予約プラットフォーム「instabase(インスタベース)」に順次掲載。インスタベースに登録している利用者は、追加の事前登録などなしで「エイチワンティー」の予約・利用が可能になるという。

■SBIリーシ <5834>  2,492円  +111 円 (+4.7%)  本日終値

SBIリーシングサービス<5834>が大幅続伸。午前11時ごろ、航空機を対象とするオペレーティング・リース事業ファンド(JOL)の組成・販売を行うために、新造ナローボディ機(内部の通路が1つしかない旅客機)1機を購入したと発表しており、好材料視された。購入金額は約50億円。なお、同件による業績への影響は売上高の13%程度となる見込みという。

■Gunosy <6047>  637円  +16 円 (+2.6%)  本日終値

Gunosy<6047>が高い。この日、情報キュレーションアプリ「グノシー」において、動画コンテンツの要約文を自動生成し記事化する「動画AI要約記事」のテスト版の提供を決定したと発表した。動画要約サービスには、チャットGPTを提供する米オープンAIが開発した言語モデル「GPT-3」を採用しているという。チャットGPTの利用が社会的な事象となるなか、今回の発表内容が投資家の買いを誘ったようだ。テスト版は2月24日に提供を開始する。グノシーのアプリケーションにおいて、タブ検索にて選択すれば、記事を確認できるという。

■水道機工 <6403>  1,439円  +29 円 (+2.1%)  本日終値

水道機工<6403>が反発。16日の取引終了後、上限を2万株(発行済み株数の0.47%)、または4000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は2月20日から2月28日までで、取締役に対する譲渡制限付株式を交付するためとしている。同時に、26年3月期に売上高250億円(23年3月期予想225億円)、営業利益6億円(同6億円)を目指す中期経営計画を発表した。同社では、30年までに上下水道事業におけるメンテナンス分野での比率を現状の2割弱から6割へ引き上げて浄水場更新・建設(現状7割強)へ依存する収益構造から脱却し、31年3月期に売上高300億円、営業利益15億円を目指すとしているが、中期計画では業績回復とともに目標に向けて成長への基盤整備を推進するとしている。

■細谷火工 <4274>  1,540円  +27 円 (+1.8%)  本日終値

細谷火工<4274>が5日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「米海兵隊トップのデビッド・バーガー総司令官は、日本の自衛隊から武器の修理部品や弾薬の補給を拡大する態勢づくりを目指すと表明した」と報じられたことを受けて、防衛省などに火工品を納入する同社に思惑的な買いが向かったようだ。

●ストップ高銘柄

ASIAN STAR <8946>  115円  +30 円 (+35.3%) ストップ高   本日終値

マイクロアド <9553>  2,669円  +500 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

MITホールディングス <4016>  888円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

キャンバス <4575>  2,301円  -500 円 (-17.9%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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