ディアが決算受け上昇 純利益の見通しを上方修正 今年も好調な年と期待=米国株個別
農業機械のディア<DE>が上昇。取引開始前に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、純利益の見通しを上方修正した。
ロシアのウクライナ侵攻で小麦先物価格が最高値を更新してから1年、作物価格が高止まりし、農家はそのコスト上昇を吸収し、老朽化した機体のオーバーホールができると同社は見込んでいる。
中国のパンデミックからの回復とアルゼンチンの干ばつが需要を押し上げ、米国の農家は、収入が記録的な水準からは緩やかになっても、楽観的な姿勢を保っている。
メイCEOは「良好なファンダメンタルズ、低水準の機械在庫、堅実な執行の継続を基盤として、今年も好調な年になると期待している」と述べている。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):6.55ドル(予想:5.53ドル)
・売上高:114.0億ドル(予想:112.3億ドル)
耕作機械:52億ドル(予想:54億ドル)
建設・林業:32億ドル(予想:29億ドル)
小規模農業・芝生:30.0億ドル(予想:30.1億ドル)
(通期見通し)
・純利益:87.5~92.5億ドル(従来:80~85億ドル)(予想:83.6億ドル)
・耕作機械売上高:20%増(従来:15~20%増)
・建設・林業売上高:10~15%増(従来:約10%増)
・小規模農業・芝生売上高:0~5%増と変わらず
(NY時間09:58)
ディア<DE> 424.43(+21.47 +5.33%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美