伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 2月19日版
日経平均は週明け後の動きで4月頃までの展開が見えてくる
1. 本年の日経平均は3月に積極的な上昇場面にならない公算
以前、 日経平均株価は「1月の月足が陽線引けする場合、1月の始値よりも4月の終値の値位置が高くなる傾向がある」と紹介しました。
このように書くと、1月の月足が陽線引けする場合、取引量が増えて上げやすい時期と見られている3月は、積極的な上昇の流れを作っているように感じますが、そうではありません。3月であっても、季節的な上昇の流れを作るためには、それを後押しする理由があります。
3月の上げ幅(高値-始値)が1000円幅以上になって3月の月足が陽線引けした年は、1993年、1996年、1999年、2001年、2002年、2006年、2009年、2010年、2013年、2016年、2022年です。
これらの年は、(1)前年からのはっきりとした大幅な上昇の流れを継続する格好で、年の前半の上げやすい時期に上昇し、3月の上げ幅が大きくなっている、(2)前年の年末、またはその年の年初まで大勢の下げの流れを作っていて、前年末から2月頃までの期間で下値堅さを示し、3月が上昇する展開となっている、というパターンのどちらかになっています。
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