個別に材料が出ている銘柄のほか、テーマ性のある銘柄などに短期資金が向かいやすい/オープニングコメント

市況
2023年2月20日 8時32分

20日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。17日の米国市場はNYダウが129ドル高となった一方で、ナスダックは68ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派発言を受けた利上げ加速を懸念から売りが先行した。その後、リッチモンド連銀のバーキン総裁が柔軟な対応のため0.25%の利上げに支持を表明したため大幅利上げへの懸念が緩和し、売りの勢いも弱まった。終盤にかけては連休を控えた買戻しが先行し、ダウは上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の27505円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時27380円まで売られる場面が見られたものの、その後は底堅い値動きを見せるなか、終盤にかけて買い戻されていた。5日線が27540円辺りで推移しており、同線に上値を抑えられる可能性はありそうだが、27500円辺りでの底堅さは意識されそうだ。また、20日の米国市場はプレジデントデーの祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られそうだ。先物主導での仕掛け的な商いについても早い段階でカバーの動きに向かわせよう。

また、為替市場では1ドル134円20銭台と足もとで円安傾向を見せている。今週は22日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、24日に1月の米個人消費支出(PCEデフレーター)が予定されていることもあり、米長期金利の上昇が意識されやすく、金利と為替動向を横目でにらみながらの相場展開に向かわせよう。物色としては米ハイテク株の弱い値動きのほか、足もとでは配当志向の物色が見られていることもあり、バリュー株にシフトしやすいと考えられる。その他、個人主体の売買は個別に材料が出ている銘柄のほか、テーマ性のある銘柄などに短期資金が向かいやすいだろう。

先週は日本民間放送連盟が、「放送分野における外資規制等に係る法令改正に対する意見」を総務省に提出したと報じられた。これを受けてTBSHD<9401>など民放各社が軒並み急伸していたことから、引き続き関心が向かいやすいだろう。また、経産省は経済安全保障推進法に基づき安定供給を図る「特定重要物資」に指定した蓄電池の支援内容を定めたと報じられており、EV関連への手掛かり材料になりそうだ。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.